株式を購入する際に、皆さんが気にするポイントは何でしょうか。
それぞれの人によって、株式を購入する理由は異なると思います。例えば、「その会社の商品を愛用しているから」とか、「経営哲学に好感が持てるから」といった理由です。しかし、多くの人が気にするのはやはり「リターン」ではないでしょうか。
株主優待や配当は、リターンを実感しやすい要素かもしれません。しかし、株価は市場の動向や企業の業績に影響を受けて変動し、リターンに大きな影響を与えます。
株式投資を行う場合、株価の上昇や下落には細心の注意を払っておく必要があります。
そこで今回は、キッコーマン(2801)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. キッコーマン(2801)の配当金のリターンはいくらか
キッコーマン(2801)の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期・中間配当」と「2023年3月期・期末配当」を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年9月8日
- 株式の取得価格:8690円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:30円
- 2023年3月期・期末配当:48円
- 100株ベースの配当金のリターン:7800円
それでは次に、株価変動によるリターンを計算します。
2. キッコーマン(2801)の株式投資のトータル・リターンはいくらか
キッコーマンの株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年9月8日
- 株式の取得価格:8650円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年9月8日
- 1年後の株価の終値:8400円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:-2万5000円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:7800円
- 株価変動によるリターン:-2万5000円
- トータル・リターン(金額ベース):-1万7200円
- トータル・リターン(%ベース):-2.0%
トータル・リターンは金額ベースで-1万7200円でした。
3. まとめにかえて
キッコーマンの株式の年間リターンは-2.0%となりました。
配当金、株価といった要素を総合的に考えると、株式投資のリターンがどのように決まるのかがわかります。
企業の業績などに関するニュースをチェックすることで、株価の動きとの関連性が見えてくるかもしれません。
この記事を読んで株式投資に興味が湧いた方は、証券口座の開設を検討してみるのもいいかもしれませんね。
証券口座は人によって合うものが異なりますので、まずは情報を集めることから始めるといいでしょう。
【ご参考】キッコーマンの株主優待のご紹介
キッコーマンでは、権利確定日(2023年3月31日)現在の株主名簿に記載され、かつ100株(1単元)以上を1年以上継続保有の株主向けに、保有株式数・継続保有期間に応じた株主優待を実施しています。
保有株式数 | 継続保有期間・優待内容 |
100株以上1000株未満 |
1年以上:1000円相当のグループ商品 3年以上:2000円相当のグループ商品 |
1000株以上 |
1年以上:3,000円相当のグループ商品 3年以上:1~4のうち一つを選択
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参考資料
MeChoice編集部