平均と中央値に604〜995万円の差がある理由
前章では、40〜50歳代の平均貯蓄額について見ていきましたが、中央値と平均に大きな差が生じていることがわかりました。
中央値と平均に大きな差が出ている一つの理由として、どちらの年代においても「金融資産非保有者」が多いことが挙げられます。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」の40歳代と50歳代の金融資産保有割合は【図表2】【図表3】のようになりました。
上記グラフをみると、金融資産非保有者が、40歳代で35.8%、50歳代で39.6%であるのに対して、貯蓄額1000万円以上の人は、40歳代で20.1%、50歳代で22.4%となっています。
このことから、「貯蓄をしている人」「貯蓄をしていない人」の格差が広がっており、全体の割合としては金融資産を保有していない人のほうが多く、平均と中央値の貯蓄額に大きな差が生じているのだとうかがえます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)