株式を購入する際に、皆さんが気にするポイントは何でしょうか。
それぞれの人によって、株式を購入する理由は異なると思います。例えば、「その会社の商品を愛用しているから」とか、「経営哲学に好感が持てるから」といった理由です。しかし、多くの人が気にするのはやはり「リターン」ではないでしょうか。
株主優待や配当は、リターンを実感しやすい要素かもしれません。しかし、株価は市場の動向や企業の業績に影響を受けて変動し、リターンに大きな影響を与えます。
株式投資を行う場合、株価の上昇や下落には細心の注意を払っておく必要があります。
そこで今回は、旭化成(3407)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
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旭化成(3407)の配当金のリターンはいくらか
旭化成の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2023年3月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年9月8日
- 株式の取得価格:1038.5円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:18円
- 2023年3月期・期末配当:18円
- 100株ベースの配当金のリターン:3600円
旭化成(3407)の株式投資のリターンはいくらか
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年9月8日
- 株式の取得価格:1038.5円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年9月8日
- 1年後の株価の終値:948.6円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:▲8990円
そして最後に、配当金と株価変動によるリターンを合わせて計算します。
- 配当金のリターン:3600円
- 株価変動によるリターン:▲8990円
- トータル・リターン(金額ベース):▲5390円
- トータル・リターン(%ベース):▲5.2%
リターンの計算は以上となります。
旭化成(3407)に今後も注目
旭化成の株式の年間リターンは▲5.2%となりました。
配当金、株価といった要素を総合的に考えると、株式投資のリターンがどのように決まるのかがわかります。
企業の業績などに関するニュースをチェックすることで、株価の動きとの関連性が見えてくるかもしれません。
参考資料
LIMO編集部