一人暮らしをする学生の支出内容

まずは、一人暮らしの学生の主な支出について説明しましょう。

先ほどの資料による、生活費支出の内訳、および内容は以下の通りです。

中でも、住居・光熱費、食費、その他の日常費について順に説明していきます。

住居・光熱費

部屋代、光熱水費、暖房費などの合計額です。

住居費は固定費の中でも削ることが難しく、また住む地域や物件の間取り等によっても差がでるため、ここでは光熱水費のみを考えます。

光熱水費は、努力すれば節約できそうですね。

具体的な方法については後ほど紹介します。

食費

食費とは、食事の費用のことです。外食だけでなく食材や調味料なども含まれます。

支出の中で住居・光熱費に次いで2番目に大きい費用ではありますが、ここは健康のため、無理に減らすことはせずに、お財布と相談しながら決めたいですね。

また外食も、頻度を考えながら、ある程度楽しみたいです。

その他の日常費

その他の日常費には、被服・通信費・帰省のための交通費などが含まれます。

また、消耗品や日用品も含まれます。

消耗品・日用品には、シャンプーや石鹸、ティッシュペーパーなどが含まれます。

今すぐできる、光熱水費とその他の日常費の節約方法をご紹介

それでは、各項目の節約方法について紹介していきます。

三大欲求の1つでもある「食欲」に関係する支出を極端に節約することはおすすめしにくいため、今回は光熱水費と日常費の節約方法について紹介していきます。

順にご紹介しましょう。

光熱水費

まず光熱水費に関して、一番効率的な方法は、大学など自宅以外の場所で過ごすことです。なぜなら、家に長時間いると、エアコンや充電の電気代、トイレなどの水道代が必要となるからです。

そこで「どこに行けばいいのか」と思う学生さんも多いかと思いますが、私がおすすめする場所は大学の図書館です。

コンセント・WiFiがあり、空調も完備されています。さらにレポートなどの課題執筆の際には、書物をすぐに参照することもできます。

多くの大学の図書館は、その学校に通う学生のみが利用できます。学生の特権を活かし、設備の整った図書館の環境を利用するのはいかがでしょうか。

しかし、家を空けることができない学生もいると思います。そういう方は、家でどのように節約ができるのでしょうか。

まず、家で必ず利用する光熱水費に注目してみましょう。

中でも、特に家庭における電気の使用割合について見てみます。

資源エネルギー庁による「夏季の省エネ・節電メニュー ご家庭の皆様」にある統計を見ると、夏の電力消費量(19時頃)は、なんとエアコンが4割近くを占めています。

エアコンを節電することで、効率よく消費電力を削減できることがわかります。

また、環境省の「家電でできる節電アクション」よると、夏のエアコンの温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力の削減ができます。

また冬も、暖房時はエアコンの温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になります。

メディアでもよく取り上げられていますが、やはりエアコンの温度調節は節約効果が高いことがわかりました。ぜひ設定温度を意識しておきましょう。

特に、家を空けることができない学生は、こういった電気代の見直しから節約を始めたいですね。

その他の日常費(消耗品費)

その他の日常費については、努力次第で節約が可能です。

今回は消耗品の中でも、特に、ティッシュペーパーとビニール袋を例に詳しく解説していきます。

ティッシュぺーパー

鼻をかむだけでなく、こぼれたお茶などをふいたりと、気軽にティッシュペーパーを使用している人がいると思います。

みなさんはティッシュペーパー1組(2枚)がいくらか、イメージできますか?

総務省「小売物価統計調査」の最新データ(2023年8月)によれば、ティッシュペーパー1000組で438円、つまりティッシュ1組で2.2円もします。

ハンカチやお皿の代わりに利用することもできる、一人暮らしの学生にとって使い勝手の良いティッシュペーパーですが、「1組で2円」ということを意識し、できるだけ使い捨てではない素材を使用するようにしましょう。

ビニール袋

ビニール袋は一人暮らしに欠かせないアイテム。買い物袋やゴミ袋として活用できます。

みなさんはビニール袋をどこで購入していますか?私は以前100円均一のお店で購入していました。

私が行った100円均一のお店では、一番大きいサイズのビニール袋(20Lサイズ)が20枚入りで売られていました。

つまり、1枚5.5円(税込)になります。

安いイメージのある100円均一のお店ですが、意外と1枚あたりで換算すると、もっと安く買えるお店が見つかるかもしれません。ビニール袋もティッシュペーパーと同じように、1枚あたりの値段を気にすることが重要ですね。