ゴージャスな花を咲かせて秋の庭を彩るダリア。

大型でカラフルな花は存在感バツグンで、庭を華やかに演出する主役の花として最適です。

今回は優雅な花が魅力的なダリアを育てるコツを紹介します。ダリアのさまざまな咲き方も見ていきましょう。

ダリアとはどんな花?

junko nishimoto/shutterstock.com

  • キク科テンジクボタン属(ダリア属)
  • 多年草(球根植物)
  • 原産地:メキシコ・グアテマラ
  • 草丈:20~200センチ
  • 開花時期:6~11月
  • 花色:赤・黄・ピンク・オレンジ・紫・白など
  • 参考価格:800~3000円(4号ポット苗)

ダリアの原産地はメキシコやグアテマラの高山地帯。夏が涼しい地域の植物なので、暑さはやや苦手です。開花時期は6~11月ですが、日本の真夏では生育を休止して、秋からまた開花します。

多くの花弁が重なり合う姿が豪華で、多種多様な品種がそろっているのも魅力的。花の大きさは5センチほどの小輪から、30センチ以上もある巨大なものも。

背丈も低くコンパクトにまとまる品種から、人の背よりも高くなる品種までさまざまです。毎年品種改良がおこなわれ、現在では世界に3万種以上の品種があると言われています。

ダリアは春植え球根植物で、植え付け時期は4~7月。園芸店では開花苗も販売しているので、買って今すぐ花を楽しみたい場合は苗から育てるのがオススメです。

ダリアの育て方

David Prahl/shutterstock.com

栽培環境

ダリアは日当たりや水はけのよい場所に植えましょう。夏の暑さが苦手なので、鉢植えは強い日差しを避けて涼しい場所に移動するのがオススメです。

地植えにする場合は夏の直射日光が長時間当たらないような場所に植えたり、日よけしてあげたりするとよいでしょう。

水やり

土がジメジメと湿っていると球根が腐りやすくなるので、基本的に乾かしぎみに育てます。庭植えのダリアは降雨に任せてもかまいません。鉢植えは土の状態を見ながら、水切れしないように管理しましょう。

肥料

植え込みの際の元肥として、また追肥として5月頃と9月頃に緩効性化成肥料を施します。鉢植えには10日に1回程度、液体肥料を与えるとよいでしょう。

病害虫

ダリアがかかりやすい病気はうどんこ病。粉を振り掛けたように葉が白くなっていたら、うどんこ病が発生しています。病気が広がらないうちに早めに取り除いておきましょう。

また発生しやすい害虫はアブラムシやハダニ。発見したらすぐに薬剤などで駆除しましょう。ハダニは葉水をかけると発生を防げます。