1.手数料は安いか
まずは手数料をチェックしましょう。
ファンドは保有している限り、信託報酬という手数料がかかります。少しでも安い商品を選んだ方が、低コストで投資をすることができます。
参考までに、金融庁「つみたてNISA対象商品の分類(2023年9月1日時点)」によれば、投資対象を国内とするインデックス投信の平均的な信託報酬は0.242%、国内外では0.30%でした。
【図表2】をみると分かる通り、たとえば国内外の指定インデックス投信では「0.1%超0.2%以下」が48本と最も多くなっています。
2.投資対象
次に、ファンドの投資先を選びましょう。
一般的に、アメリカや日本などの先進国よりも、ブラジルや中国のような新興国に投資をしているファンドの方が、ハイリスクハイリターンとなる傾向があります。
先進国のファンドと新興国のファンドを組み合わせて保有したり、できるだけリスクを取りたくない人は、先進国のファンドにだけ投資するなど、自分に合った組み合わせを考えてみましょう。
3.連動する経済指標
さらに、インデックスファンドが連動している経済指標も注目してみましょう。
日本の場合は、日経225や東証株価指数、アメリカの場合はS&P500など、主要な経済指標に連動しているものを選んだ方が値動きが分かりやすく、世界経済の動きをよりいち早く反映して値段が変わる可能性があります。
4.純資産など
そして、最後にファンドの純資産額や、ネット証券の人気ランキングなどをチェックしてみましょう。
純資産額が高いものは投資している人が多く、流動性が高いと言えます。
また、ネット証券のランキングで上位に入る商品は、手数料や純資産額などを他の投資家もチェックしている商品と考えられます。
特に投資初心者の方は、人気がないマイナーな商品を選ぶよりも、一般的に人気があり知名度のあるファンドを選んだ方が、ストレスなく投資を始めることができると考えられます。
上記のような点をふまえ、「長期間保有し続けられる」と思える商品選びをしましょう。
新NISAのインデックスファンド選びのまとめ
新NISAが始まるタイミングで、初めて資産運用にチャレンジしてみたいと考えている人は、インデックスファンドから検討するといいでしょう。
今回ご紹介した商品の選び方を参考にしながら、自分が無理なく投資ができる商品を探してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融庁「新しいNISA」
- 金融庁「つみたてNISAの対象商品」
- 金融庁「つみたてNISA対象商品の分類(2023年9月1日時点)」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」
- 楽天投信投資顧問「楽天・全米株式インデックス・ファンド」
- アセットマネジメントOne株式会社「たわらノーロード 先進国株式」
下中英恵FP事務所 下中 英恵