<新NISA制度のポイント>
- 1年間に投資ができる非課税枠は360万円まで(成長投資枠:240万円、つみたて投資枠:120万円)
- 投資ができる上限金額は1800万円まで(うち成長投資枠1200万円)
- 非課税保有期間が無期限
現行のNISAで積立投資で利用できるのは「つみたてNISA」でした。
今までのつみたてNISAは、年間の非課税枠は40万円まででした。しかし、新NISAのつみたて投資枠は120万円まで投資が可能なので、月10万円の積立投資を行うことができます。
インデックス・ファンドという商品で積立投資をする場合、新NISAでは「つみたて投資枠」を使うことになります。
毎月10万円を積立投資した場合、年間120万円で、15年間投資を続けることが可能です。毎月5万円を積立投資した場合は、年間60万円で、30年間投資を続けることになります。
上場個別株などに投資をしなくても、インデックスファンドのみで、新NISAを活用して非課税でお金を運用することが可能です。
インデックスファンドの特徴
次に、インデックス・ファンドの特徴を見ていきます。
インデックス・ファンドとは、予め決められた経済指標と同じような値動きをするファンドのことを指します。
たとえば、日本の経済指標である東京株価指数と同じような値動きをするファンドや、アメリカの経済指標であるS&P500と同じような値動きをするファンドなど、さまざまな種類があります。
インデックス・ファンドの特徴としては、「1.手数料が安く投資コストが安いこと、2.商品の仕組みが分かりやすいこと、3.流動性が高いこと」などが挙げられます。
たとえば、上場個別株に投資をする場合、企業や業界の研究をする必要があります。
また、リスク分散をするために、複数の銘柄に投資をしなければなりません。投資初心者の方にとってはハードルが高く、またリスクも高いと言えます。
より積極的な運用を行うアクティブファンドは、インデックスファンドよりも手数料が高いという特徴があります。
また、アクティブファンドの方がハイリスクハイリターンなので、堅実に資産を増やしたいと考えている方には不向きかもしれません。
一方、インデックスファンドは、1つの商品でさまざまな国や企業に投資ができるので、リスク分散ができ、低コストでネット証券で簡単に積立投資を始めることが可能です。投資初心者でも買いやすいと言えるでしょう。
金融庁によると、つみたてNISAのインデックスファンドは207本あり(2023年7月31日時点)、たとえば以下のような種類があります。
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)(三菱UFJ国際投信株式会社):アメリカの主要な株式に分散投資
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問楽天投信投資顧問):アメリカの主要な株式に分散投資
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(三菱UFJ国際投信株式会社):全世界株式に分散投資
- たわらノーロード 先進国株式(アセットマネジメントOne株式会社):アメリカや欧州など先進国の株式へ分散投資
新NISAでインデックスファンドを選ぶ際のポイント4つ
では、具体的に、新NISAでおすすめのインデックスファンドの選び方を確認していきましょう。以下の4つのポイントは、きちんとチェックするのがおすすめです。
- 手数料は安いか
- アメリカ、日本など先進国に投資をしているか、ブラジル、中国など新興国に投資をしているか
- 連動する経済指標は主要なものか
- 純資産が高く、ネット証券のランキングなどで上位のファンドか