1.1 老後は赤字が発生する可能性も

また、老後の支出についても確認しておきましょう。

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、65歳以上のおひとりさま世帯における消費支出の平均額は14万3139円です。

もし年金の受給額が月10万円程度だった場合、毎月約4万円の赤字が出ることとなってしまいます。

その際は、貯蓄を取り崩しながら生活することとなるため、現役時代から十分な貯蓄をしておかなければなりません。

2. 老人ホームの費用はどれくらい必要?

老後の暮らし方についても、きちんと考えておきたいポイントです。

おひとりさま女性の中には「老後は老人ホームで暮らしたい」と考えている人も多いかもしれません。

老人ホームの入居にかかる費用は、介護施設の種類によってさまざまです。

公益社団法人全国有料老人ホーム協会の調査報告によると、施設の種類別の平均利用料金は表の通りとなっています。

最も安価な住宅型有料老人ホームでも毎月約11万円の費用がかかり、その負担の大きさは決して軽視できません。

加えて、医療費やおむつ代などがかかれば、さらに費用負担が大きくなることが想定されます。

将来的に老人ホームへ入居することを考えている場合は、「どのような介護施設に入居するか」、「初期費用や毎月の費用はどれくらいになるか」といったことまでしっかりと考えておきましょう。