2. ねんきん定期便の記載額には注意
ねんきん定期便で記載されている「これまでの加入実績に応じた年金額」や「⽼齢年⾦の種類と⾒込額」は、注意しておきましょう。
というのも、記載されている金額は額面なので、実際の手取り額は少ないからです。
一般的に、公的年金を受け取る場合、以下の税金や社会保険料が控除されます。
- 介護保険料
- 国民健康保険料
- 後期高齢者医療保険料(75歳以上)
- 住民税
そのため、手取り額はねんきん定期便では分からないので注意してください。
3. ねんきん定期便で記載に誤りがあった場合の対処法
年金加入記録に記載に誤りがあった場合は、年金加入記録回答票を記入して、返信用封筒で返送、または近くの年金事務所に提出しましょう。
その後、日本年金機構が年金加入記録の調査や確認を行います。
年金加入記録回答票は、日本年金機構のホームページからダウンロード可能です。
記載漏れや誤りがあると、将来の年金受給額に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、間違っている箇所が分かったら、すぐに対応しておきましょう。
4. ねんきん定期便の見方は慣れれば簡単
ねんきん定期便の見方は、慣れると難しくありません。
基本的に50歳未満であれば「最近の月別状況」と「これまでの加入実績に応じた年金額」を確認しましょう。
50歳からは「最近の月別状況」「老齢年金の種類と見込み額」「⽼齢年⾦の種類と⾒込額」を確認してください。
また、ねんきん定期便に記載されている年金受給額は、あくまでも額面の金額です。
税金や社会保険料が引かれた手取り額は分からないので、その点は注意しましょう。
将来の生活において、公的年金は大切な生活の支えです。
1年に1度は、いくら受給できる見通しなのか、しっかりと把握しておきましょう。
参考資料
川辺 拓也