しかし結局「親鳥に覚えられてしまった」

当時の状況について、「被り物を被って、できるだけ親に警戒されないように、ヒナの体重を測定しました」と教えてくれた「@toshitaka_szk」さん。しかし二人は、シジュウカラの親鳥に覚えられてしまうという結果に……。

「@toshitaka_szk」さんは翌日の状況について「被り物をぬいで観察に戻ると、親鳥は『ピーツピ、ピーツピ!』と怒っていました。顔以外も見ているんだろうと思います」と説明してくれました。

出所:@toshitaka_szk

また、実験に使用した被り物に関しては「本当は研究費で購入したかったのですが、汎用性が高すぎると判断し、自腹を切りました」とのこと。

投稿には、「同じ被り物を持っています」といったコメントが寄せられていたり、X上で検索すると「ハトの被り物を持っている」という人達のポストが多数見受けられたりと、意外にも愛用者は多いようです。ちなみに、鳩をモチーフにした被り物は、Amazon公式サイトや楽天市場などで、1600円~3500円程度で購入可能です。

著書「動物たちは何をしゃべっているのか?」が発売中

いかがだったでしょうか。今回は、Xで話題になっている「野鳥に配慮した結果、シュールな格好になった研究員の姿」を紹介しました。

「@toshitaka_szk」さんは、今回紹介した写真のほかにも、Xで研究に関する書き込みや、出演されるメディアの情報などをポストされています。

また「@toshitaka_szk」さんの著書である「動物たちは何をしゃべっているのか?」(集英社)は、1870円(税込)で発売中です。

参考資料

小野田 裕太