証券口座を提供する金融機関は、差別化を目的に独自のサービスを展開しています。

そのため、複数の証券口座を利用することで、それぞれの特長や強みを活かした取引や情報収集が可能となるのです。

本記事では、SBI証券と楽天証券の複数持ちについて、そのメリットを紹介していきます。

この記事を読んでわかること

  • SBI証券とは
  • 楽天証券とは
  • 「SBI証券×楽天証券」複数持ちのメリット

SBI証券とは

Kate Krav-Rude/shutterstock.com

SBI証券はグループ1000万口座の開設実績を誇る人気ネット証券です。

オリコン顧客満足度(2023)ではネット証券部門で第1位に選ばれています。

SBI証券は国内株手数料の安さと商品ラインナップに優れたオールラウンダーな証券会社であり、メイン口座としてもおすすめです。

国内株の取引手数料は現物、一般信用、制度信用それぞれ1日100万円まで無料となっています。

また、25歳以下なら現物取引が完全無料な点も見逃せません。

米国株の取扱数は5400銘柄以上で主要ネット証券最多(2023年8月4日現在)。そのほか、中国や韓国、インドネシアなど、外国株を幅広くカバーしている点も魅力的です。

投資信託も2651本を取り扱っており、つみたてNISAも205本をラインナップしています。

IPOの関与率は98.9%(2023年3月通期)。2022年実績では117社のIPO銘柄を取り扱っており、IPO投資に積極的な投資家にもおすすめです。

<SBI証券が向いている人>

  • 国内株手数料の安さにこだわる方
  • 外国株を幅広く取り扱いたい方
  • IPO投資に積極的に取り組みたい方
SBI証券の口座を開設する

楽天証券とは

Sergei Elagin/shutterstock.com

楽天証券は900万口座の開設実績を誇る日本屈指の証券会社です。

NISA口座数業界NO1の人気ネット証券であり、手数料・商品ラインナップの両面で優れています。

国内株手数料は1日100万円までの取引が無料、米国株式・ETFの最低手数料は業界最安水準です。

外国株は米国のほか、中国・ASEAN株(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)もカバーしており、投資信託は2613本、つみたてNISA対象商品は194本をラインナップしています。

また、独自サービスが魅力的なのも楽天証券のメリットです。

投資信託のつみたて投資を楽天カード決済にすれば、購入額の0.5~1%が楽天ポイントで還元されるほか、たまった楽天ポイントは投資信託・国内株・米国株・バイナリーオプションの購入代金に充当できます。

日本経済新聞(朝刊・夕刊)を無料で購読できる点も大変お得なメリットです。

<楽天証券が向いている人>

  • 手数料が安く商品ラインナップに優れた証券会社を探している方
  • 楽天ポイントユーザー
  • 日本経済新聞の購読に興味がある方
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【証券口座複数持ち】SBI証券×楽天証券「2社を上手に使い分け!」

Arsenii Palivoda/shutterstock.com

SBI証券と楽天証券はそれぞれ独自のサービスを展開しています。

たとえば、SBI証券は豊富なポイントサービスが魅力です。

一方、楽天証券では日本経済新聞の購読が無料であるほか、単元未満株のリアルタイム取引ができる点も大きな特長となっています。

ここでSBI証券と楽天証券の主なスペックや独自サービスを比較してみましょう。

  SBI証券 楽天証券
国内株取引手数料(1日あたり) 300万円まで0円(現物・一般信用・制度信用それぞれ100万円まで) 100万円まで0円
外国株取扱範囲 米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア 米国、中国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア
IPO取扱数(2022年実績) 117銘柄 65銘柄
投資信託本数 2651本 2613本
つみたてNISA商品数 205本 194本
ポイント投資
  • V、Ponta、Tポイントで投資信託が買える
  • T、Pontaポイントで国内株が買える
  • 楽天ポイントで投資信託、国内株、米国株、バイナリーオプションが買える
投信保有残高に応じたポイント還元(毎月) 最大0.25%(Ponta、V、T、dポイント、JALマイルから選択) なし
クレジットカード決済の還元率(投資信託の積立投資) 0.5~5%(Vポイント)※三井住友カードの場合 0.5~1%(楽天ポイント)
独自サービス
  • 25歳以下は国内株式現物手数料が0円
  • 日本経済新聞の購読が無料※日経テレコン(楽天証券版)
  • 単元未満株をリアルタイムで取引できる(かぶミニ)

※2023年8月30日時点

国内株手数料やポイントサービスはSBI証券に軍配があがるものの、楽天証券も独自サービスでは負けていません。

なかでも楽天ポイントでバイナリーオプションが買える点はSBI証券にはない特長です。

また、日経テレコン(楽天証券版)では、日本経済新聞などの購読が無料であり、この点も楽天証券をセカンド口座として開設する大きな魅力と言えるでしょう。

<日経テレコン(楽天証券版)のサービス>

  • 日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分)
  • 過去1年分の新聞記事検索
  • 日経速報ニュースの閲覧

SBI証券、楽天証券いずれも口座開設および維持にかかる手数料は無料です。余力があれば、ぜひ両口座の複数持ちを試してみると良いでしょう。

異なる強みを持つ2社の口座を上手に使い分けながら、資産を育てていけたら嬉しいですね。

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参考資料

【ご注意】NISA口座の開設は一人1口座のみ

証券口座を複数開設することはできますが、NISA口座は1人1口座しか持てない点には注意が必要です。

NISA口座で取り扱う商品のラインナップは金融機関によって異なります。NISA口座の変更は1年単位でしかできないため、口座開設を検討する場合は複数の証券会社を比較・検討してみるとよいでしょう。

まとめ

  • SBI証券は国内株手数料や各種商品ラインナップに優れたオールラウンダー証券
  • 楽天証券は日本経済新聞の購読が無料となるなどの独自サービスに特長
  • SBI証券と楽天証券の複数持ちなら、日経新聞購読を無料にしつつ国内株手数料を抑えた取引などが可能に
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MeChoice編集部