5. 何両目?女性専用車両は関東と関西で位置が異なる
関東では、女性専用車両は端の方に設けられていることが多いですよね。しかし関西では、編成のほぼ真ん中に設けてあるケースがあります。
代表的な例として挙げられるのが、南海電鉄や阪急電鉄の京都線、大阪メトロの御堂筋線と谷町線です。なかには通勤ラッシュ時だけでなく、終日女性専用車両を設けているところもあります。
新大阪駅で新幹線から地下鉄御堂筋線に乗り換えるとき、いつもの感覚で真ん中あたりの車両に乗ろうとしたら女性専用車両だったため、「あれっ」と思いながら別の車両に移動した経験がある関東人もいるのだとか。
ちなみに関西の一部鉄道会社や路線が女性専用車両を編成の真ん中あたりに設けている理由は、乗り換えのしやすさや混雑の緩和を考慮しているからだそうです。
6. 地図は要確認!?同じ駅名なのに駅舎が離れている
鉄道網が充実している地域では、複数の路線が並行するように設けられていることがあります。関東圏の場合、同じ駅名のところは改札や通路で繋がっており、スムーズに乗り換えができますよね。
しかし関西では同じ駅名でも駅舎がかなり離れており、乗り換えが大変なところがあちこちにあります。例えばJRの尼崎駅と阪神の尼崎駅は2km以上、JRの宇治駅と京阪の宇治駅は800m以上離れており、移動するのが大変です。
慣れないうちは「同じ駅名だから」と油断せず、利用する鉄道会社と駅の位置関係を地図で確認しておいた方が良さそうです。
関西の鉄道ルールが本当なのか確かめに行ってみて!
「同じ日本国内だし、ある程度は同じじゃない?」と思いきや、鉄道には地域ごとの違いが意外とあります。
旅先ではICカードに初乗り運賃分の残高がなくても改札内に入れるか、車両の種類など、ちょっとしたことでも刺激的に感じられるでしょう。
関西の鉄道を乗り回すなら、フリー切符の利用が便利です。各鉄道会社が独自に発売しているフリー切符のほか、指定エリア内なら複数の鉄道会社の路線が乗り放題になるものもあります。
シルバーウィークの頃には夏の暑さが和らぎ、ある程度外出しやすい気候になっているはず。2023年のシルバーウィークは、関西の鉄道ルールが本当なのか確かめに行ってみてくださいね!
参考資料
成瀬 亜希子