3. まずは情報収集から。自分なりの取り組み方を見つけよう
ここまで70歳代世帯の貯蓄事情や年金額ついて確認しました。
「老後2000万円」を大幅に上回る3000万円を超える世帯は全体の約26%でした。十分な貯蓄額を持っている世帯もあれば、100万円未満の世帯も多いことから世帯間の格差が浮き彫りとなりました。
さらに、公的年金でも同様に年金種類による格差が確認出来ました。国民年金だけでは月収5万円台ですから年金だけの生活は苦しいでしょう。厚生年金の受給者よりも国民年金の受給者の方が貯蓄の重要度は上がります。
ただし厚生年金であっても格差が出やすい仕組みのため、受給額の見込みを確認しておくことが重要です。
どちらにしてもこれまでよりも長生きを想定すると、貯蓄など自助努力は必要な時代です。
低金利の日本では預金だけで増やすことは難しいため、資産運用を選択肢にいれるのが良いでしょう。
つみたてNISAやiDeCoなど国も自助努力を促す制度を整備しています。投資にはリスクが伴うため、慎重な判断が必要ですが、魅力的なリターンを期待することも出来ます。
色々な方法があるため、自分にとって自信を持って取り入れることができる仕組みを探すことがポイントです。
まずは情報収集から始めて、長い老後への備えも万全にしていきたいですね。
参考資料
徳原 龍裕