皆さんは何歳で仕事をリタイアして老後生活を送るイメージをおもちでしょうか。

「60歳定年」は今や昔のように感じられ、年金受給開始年齢も相まって、65歳まで働くことが一般的な流れになりつつありますね。

筆者のお客様でも、「70歳まで働くかなと思っています」と仰る方も増えている印象です。

経済産業省によれば、8月21日(月)時点のガソリン等の店頭現金小売価格調査結果は、レギュラーガソリンで183.7円です。ここ最近の物価高や年金受給額の減少などの不安要素が多くあり、年金と貯蓄に不安を感じている方が多数おられるのも現実です。

物価が上がると、今まで買えていたものが買えなくなってしまうため、お金の実質的な価値は下がってしまいます。

このように様々な不安があるシニア世代ですが、今回は70歳代の方にスポットをあて、おひとりさま世帯の貯蓄状況、年金受給額についてみていきたいと思います。
 

1. 70歳代「おひとりさま世帯」の貯蓄額はいくら?平均・中央値を見る

まずは70歳代の単身世帯の貯蓄事情を、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに見ていきましょう。

70歳代の単身世帯の金融資産保有額の平均は1433万円。中央値が485万円と平均と大きく乖離が出ています。