株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、一時プラス転換も

2017年11月20日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,261円(▲135円、▲0.6%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,759.6(▲4.1、▲0.2%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,145.1(+12.2、+1.1%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,263、値下がり銘柄数:700、変わらず:74
  • 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19
  • 年初来高値更新銘柄数:91、年初来安値更新銘柄数:19

東証1部の出来高は14億5,466万株、売買代金は2兆3,496億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。週初ということに加え、先週末のNY市場下落や円高進行を受けて投資家の模様眺めが強まりました。閑散相場というような薄商いではありませんでしたが、出来高、売買代金とも10月18日以来の低水準となっています。

そのような中、日経平均株価はマイナス圏での動きが中心となりました。前場の序盤には一時+13円高のプラス圏に浮上したものの、後場は下げ幅を拡大して一時▲181円安まで売られています。最後はやや挽回したものの、結局は3日ぶりの反落で引けました。先週ほどではありませんが、依然として不安定な値動きとなっています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は連日で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,483万株、売買代金は971億円となり、いずれも先週末並みとなりました。個人投資家の様子見スタンスが強まった結果、先週末に続いて盛り上がりに欠けた商いとなった模様であり、売買代金は連日の1,000億円割れとなっています。

ただ、総合指数は3日続伸となり、着々と1,100ポイント固めに入っていると見られます。新興市場も決算発表が一巡したため、今後は個人投資家の資金流入の再開が焦点となりそうです。

東京エレクトロンや京セラが大幅安、花王や塩野義製薬も大きく売られる

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)と京セラ(6971)が大幅安となり、ファナック(6954)や信越化学工業(4063)も大きく値を下げました。また、コマツ(6301)と日立建機(6305)が大幅下落となり、花王(4452)や塩野義製薬(4507)などディフェンシブ銘柄も売られています。

一方、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)が堅調に推移し、パナソニック(6752)やソニー(6758)も小幅上昇となりました。また、ニトリホールディングス(9843)が大幅高となり、アサヒグループホールディングス(2502)は連日での年初来高値更新となっています。

新興市場では、中村超硬(6166)が再び急騰して年初来高値を更新し、串カツ田中(3547)も大幅高となって高値更新で引けました。一方、そーせいグループ(4565)が急落し、アトラエ(6194)も同じく急落して引けています。

青山 諭志