ネットショッピングやライブのチケット購入など、オンライン上での決済が必要な場面に遭遇することは学生の皆さんも多いのではないでしょうか。

コンビニ払いなどの選択肢もありますが、時間や手数料のコストの面からもクレジットカードの利用がオススメです。

それだけではなく、スーパーマーケットやコンビニといった日常生活で利用する店舗でもクレジットカードを使うことで、ポイント還元などでお買い物をお得に楽しむことができます。

しかし、クレジットカードの作成や利用に対して積極的には動けない人も多いかと思います。

その理由としては使いすぎや不正利用などへの恐れが主ではないでしょうか。また、学生の場合は親がカードを作ることを許してくれないという声も聞きます。

今回は学生ながらにして、6枚のクレジットカードを保有している筆者が、上手な管理方法とともに、かしこいカードの選び方についてもお伝えします。

学生だけではなく、ぜひ親世代の方もクレジットカードの管理方法を再確認して生活のパフォーマンスを向上させていきましょう。

クレジットカードの管理方法

Pixel-Shot/shutterstock.com

最初に、クレジットカードの使い過ぎや不正利用への対処として役に立つことを2つ紹介していきます。

1. 家計簿アプリと連携する

自分の持っているお金を管理するためには収支の把握が必須です。

現金派であれば、自分の支払える範囲でしか買い物できませんが、クレジットカードの場合は違います。

「日頃の買い物は現金派」ならば、クレジットカードはいくら使ったか把握しにくい点に不安を覚える人も多いでしょう。

そんなときは、銀行口座とクレジットカードを家計簿アプリに紐づけて管理してみるのがおすすめです。

銀行口座の残高とカード未決済額、そして収入・支出の履歴も一元化して把握。家計簿を手書きでつける面倒くささもありません。

アプリによっては電子マネーや各種ポイントの紐づけも可能。「自分はいくら持っていて、いくら使えるのか」を、より詳しく見える化することができるでしょう。

アプリを選ぶ際は、連携先に着目するのがポイントです。

自分が使っているクレジットカードや銀行口座が連携先にあり、連携数が多く、かつ無料で利用できるものなどが使いやすいでしょう。

銀行口座、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、多くの連携先と紐づけたい場合は、有料アプリを検討してもよさそうです。

自分に合ったアプリを使うことで収支管理のモチベーションアップに繋げていきましょう。

2. 利用明細をていねいに確認する

クレジットカード不正利用被害の発生状況

出所:日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害額の発生状況」

クレジットカードの不正利用を100%防ぐ方法はない、と言えるでしょう。

日本クレジット協会の調査結果(※)によると、最も多い被害はクレジットカードの番号の盗用によるもので、被害額の9割以上を占めています。

「誰かが番号をランダムに入れて決済をしたら、たまたまその番号が自分のカードのものだった」ということが起きる可能性もゼロではありません。

大切なのは不正利用に早く気づいて対処することです。そのためには利用明細を確認することが大切となります。

今は明細をスマホ上で簡単に確認できるので、スキマ時間に確認すると良いでしょう。家計簿アプリでカード利用の確認をする、という習慣をつけておきたいですね。

もし自分が使った覚えのない利用履歴があれば、すぐにカード会社へ連絡を入れることで対処ができます。

日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害額の発生状況」(2023年6月公表)