1.1 厚生年金「5万円刻み」の割合

年金受給額              人数(割合)

  • 月額5万円未満 38万8575人(2.4%)
  • 月額5万円以上10万円未満 336万1204人(20.8%)
  • 月額10万円以上15万円未満 497万6556人(30.8%)
  • 月額15万円以上20万円未満 495万2516人(30.6%)
  • 月額20万円以上25万円未満 223万4558人(13.8%)
  • 月額25万円以上30万円未満 25万2220人(1.6%)
  • 月額30万円以上 1万4816人(0.1%)

平均年金月額 14万3965円

※厚生年金保険受給権者には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げによ り、定額部分のない、報酬比例部分のみの 65 歳未満の受給権者が含まれている

ひとりで月15万円以上の年金をもらう厚生年金受給者の割合は、46.1%です。

厚生年金受給者のうち約半分が月15万円以上の年金をもらっています。

月15万円以上の年金を受け取れれば、年金だけで生活できる人もいるのではないでしょうか。

ただし、実際にもらう年金は税金や社会保険料を差し引いた後の金額になるため注意しましょう。

2. 「年金月額15万円」に必要な年収はいくらか

厚生年金は、現役時代の平均年収や勤務期間によって受給額が異なります。

では、月額15万円の年金をもらうためにはどの程度の年収が必要なのでしょうか。以下の条件でシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 20歳~60歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受給開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

2.2 年金月額15万円に必要な年収

受給開始年齢 必要な平均年収の目安

  • 61歳 770万円
  • 63歳 650万円
  • 65歳 540万円
  • 67歳 410万円
  • 70歳 270万円

通常どおり65歳から年金を受け取る場合、現役時代に平均年収540万円あれば月額15万円の年金を受給可能です。

一方で、70歳まで受取開始を遅らせれば、平均年収270万円でも月額15万円の年金をもらえる試算となります。

受給額を増やしたい人は、受給開始年齢を遅らせることを検討するのも一つでしょう。