「竪穴式住居で暮らすサラリーマン」がX上で話題になっています。

投稿したのは、Xユーザーの@wkend_jomonjinさん。

当ポストは2023年8月16日時点で5万2000件を超えるいいねを集めており、「すげぇ」「めっちゃ面白いことしてるやん」「こういうのやりたい」と多くの反響が寄せられています。

※投稿された写真は【写真3枚】をご参照ください
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております

竪穴式住居が「我が家」?

「1ヶ月ぶりの我が家。ちょっと獣臭がするのは気のせいであってほしい…」というコメントとともに投稿されたのは、1枚の写真でした。

そこに収められていたのは、林のなかに佇む竪穴式住居。教科書や資料集に載っている縄文時代の住居が現代に完全再現されていますが、これはいったい…?

投稿主は「我が家」と呼んでいますが、まさかこの家に住んでいるのでしょうか。詳しい話を聞いてみました。

「週末縄文人」として活動

竪穴式住居の写真を投稿したのは、「週末縄文人」として活動する@wkend_jomonjinさん。

「現代の道具を使わず、自然にあるものだけでゼロから文明を築く」をテーマに活動する2人組で、会社員として働きながら週末限定で縄文時代のような生活を送っているのだそう。

投稿された住居は現代の道具を一切使わず作り、完成までには成人男性2人で30日(1日8時間作業)かかったとのこと。

家のこだわりポイントについて伺うと、「柱の木が地中で腐らないよう、先端を焼いて炭化させたことです。作って終わりではなく、実際に長く住みたいので、そういった細かい工夫もしています。ちなみに、これは実際に縄文人もやっていたことらしいです」と話してくれました。

また、一番大変だった作業については、「笹を採って屋根に結びつける『屋根葺き』の作業です。14日かけて2万本の笹を集めて結びつけました。肉体的にもきついのですが、どちらかというとメンタルにきました。なにせ、笹を葺いても葺いても全然進まないのです」とのこと。

雨漏りしない屋根にするため、笹の束を重ねて葺いていく最中に、どれだけ笹を重ねるかを巡って喧嘩にもなったようです。

そんな2人は、毎週末ではないものの実際にこの住居で生活。中で火を焚けば除湿になり虫もいなくなるので、そこそこ快適に過ごせるといいます。

出所:@wkend_jomonjin

ちなみに投稿には、「獣臭がする」と書かれていましたが、中にイノシシのような足跡が…。それでも住居は、荒らされていなかったそうです。