1. 自営業者の夫婦が受け取る年金額「満額」でいくら?

2023年6月から支給される老齢基礎年金額は、満額で6万6250円です。

夫婦2人とも国民年金を満額受給した場合、1ヵ月で受け取れる年金額は、13万2500円となります。

一般的に、公的年金は年間6回にわたって支給されます。

偶数月に支給され、支払い対象月は支給月より前の2ヵ月が対象です。

つまり国民年金を満額納めていれば、次回の年金支給日である10月に2ヵ月分が支給されるため、夫婦で合計26万5000円の年金を受給できます。

では、国民年金を受け取っている人の実態を見ていきましょう。

2. 自営業者の夫婦が受け取る年金額「平均」でいくら?

厚生労働省は2022年12月に「2021年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を発表しました。

国民年金の受給権者を平均年金月額でみると、2021年度は5万4050円となっています。

夫婦で平均額を受け取る場合、年金の支給額は21万6200円(2ヶ月分)となります。

1ヵ月あたり10万8100円となるため、年金だけで生活は難しいでしょう。

では、公的年金だけに頼らず老後資産を増やすには、どのような対策ができるのか、自営業者が押さえておきたいポイントについて解説します。