2024年より非課税保有期間が無期限になり、ますます活用しやすくなる新しいNISA。「つみたて投資枠」を利用して、資産運用を始めてみようとお考えの方もいるでしょう。

現行の「つみたてNISA」を利用した積立投資の対象ファンドは、2023年7月31日現在246本。このうち207本を「インデックスファンド」が占めています。

NISAで積立投資を行うには、この中から投資すべきファンドを選ばなければいけないのですが、せっかくの非課税優遇も、ファンド選びを誤るとそのメリットを享受することはできません。

本記事では、これからNISAを活用して積立投資を始める方に向けて、後悔しないファンドの選び方を最も本数の多い「インデックスファンド」に絞ってご紹介していきます。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

つみたてNISA【2024年~つみたて投資枠】の投資対象ファンドについて

「つみたてNISA(2024年~つみたて投資枠)」とは、利益が非課税となる口座を利用して、金融庁が厳選した金融商品の中から運用商品を選択し、毎月一定額を買い付けていくものです。

■つみたてNISA【2024年~つみたて投資枠】の投資対象の要件

「つみたてNISA(2024年~つみたて投資枠)」は、「長期」・「積立」・「分散投資」の資産運用を支援する制度で、投資対象となる投資信託は、金融庁の基準を満たすものに限定されています。

【例:公募株式投資信託の場合、以下の要件を全て満たすもの】

  • 販売手数料はゼロ(ノーロード)
  • 信託報酬は一定水準以下に限定
  • 顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
  • 信託契約期間が無期限または20年以上
  • 毎月分配でないこと
  • デリバティブ取引による運用を行っていないこと(ヘッジ目的の場合等を除く)

■つみたてNISA【2024年~つみたて投資枠】の投資対象ファンド

2023年7月31日現在、つみたてNISAの対象商品は全部で246本あります(図表1)。そのうち207本を「指定インデックス投資信託」が占めています。

【図表1】

  • 指定インデックス投資信託:207本
  • 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):31本
  • 上場株式投資信託(ETF):8本

(※参照:金融庁「つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)」2023年7月31日現在)