投資リスクを小さくするための3つの方法
投資リスクを小さくするためには、以下の3つの方法を取り入れましょう。
投資リスクを小さくするための方法1:長期にわたり保有する
投資を行う市場は、短期間で大きく変動することがあっても、長期間でみれば変動リスクが小さくなる可能性があります。
また、投資には運用期間が長くなればなるほど「複利効果」も期待できます。
投資リスクを小さくするための方法2:資産を分散する
投資する際は、金融商品を1つに絞るよりも、さまざまな銘柄を購入し、投資先を分けましょう。
その際、単にいろんなもので分けるのではなく、株式と債券、国内株と外国株などのように、性質の異なるものを組み合わせるようにしましょう。
性質が異なるものに分散すれば、振れ幅が分散され、安定性が増します。
投資リスクを小さくするための方法3:時間を分散した積立てをする
定期的に一定金額ずつ購入する「ドル・コスト平均法」を実践しましょう。
金融商品には振れ幅が大きいものもあります。
その場合、ドル・コスト平均法で一定額ずつ買い続ければ、価格が上がったときは少ない口数しか購入できませんが、価格が下がったタイミングは多くの口数を買うチャンスになります。
価格が上がったときと下がったときで振れ幅が変わる効果があります。
実際に運用益のシミュレーションで結果を確認してみましょう。
投資での運用益のシミュレーション
たとえば、毎月3万円・4万円・5万円を10年間・30年間投資し、仮に2%・4%複利で運用できた場合の結果をそれぞれみてみましょう。
【2%で10年運用】
- 毎月3万円(年間36万円)→398万円
- 毎月4万円(年間48万円)→531万円
- 毎月5万円(年間60万円)→664万円
【2%で30年運用】
- 毎月3万円(年間36万円)→1478万円
- 毎月4万円(年間48万円)→1971万円
- 毎月5万円(年間60万円)→2464万円
【4%で10年運用】
- 毎月3万円(年間36万円)→442万円
- 毎月4万円(年間48万円)→589万円
- 毎月5万円(年間60万円)→736万円
【4%で30年運用】
- 毎月3万円(年間36万円)→2082万円
- 毎月4万円(年間48万円)→2776万円
- 毎月5万円(年間60万円)→3470万円
投資期間10年と30年では、同じ2%・4%の投資を行ったとしても、結果に大きな違いがあることがわかります。
このように投資には大きな振れ幅があっても、長期間にわたり、分散しながら少しずつ積み立てていけば、短期的な損失を被ったとしても、その後損失のカバーを見込めるでしょう。
投資のまとめ
長期・分散・積立てには、つみたてNISAがおすすめです。
つみたてNISAを利用すれば、長期・分散・積立てが叶いますし、税制優遇により、得られた利益に税金がかかりません。
また、2024年から始まる新しいNISA制度は、非課税保有期間が無期限になるため、税金を節約しながら、老後も継続的に投資を続けていけます。
参考資料
舟本 美子