過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2022年8月4日) |
コロナ禍やウクライナ情勢以降の物価上昇で格差が広がっていく今、貯蓄の難しさを感じている方は多いのではないでしょうか。
夏には夏季休暇をとってレジャーを楽しむ人も多く、どうしても出費が重なります。
そんな中でも、堅実にお金を貯められる人はいますよね。では逆に「お金に嫌われる人」とはどのような人なのでしょうか?
元銀行員という立場から「お金に嫌われる人」の共通点を紹介することで、60歳代以降の生活を見据えた資産形成に少しでもお役に立てればと思います。
1. 60歳代の平均貯蓄額はいくらか
まずは「お金に嫌われる人」とはどのような人かを知るために、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参考に、60歳代二人以上世帯の貯金額についてまとめていきます。
1.1 60歳代世帯「金融資産保有額」(※金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:2427万円
- 中央値:810万円
1.2 保有額ごとの人数割合(分布)
- 金融資産非保有:19.0%
- 100万円未満:6.4%
- 100~200万円未満:4.8%
- 200~300万円未満:3.4%
- 300~400万円未満:3.3%
- 400~500万円未満:2.6%
- 500~700万円未満:5.9%
- 700~1000万円未満:5.3%
- 1000~1500万円未満:8.4%
- 1500~2000万円未満:6.0%
- 2000~3000万円未満:9.6%
- 3000万円以上:22.8%
- 無回答:2.6%
3000万円以上を保有する世帯は22.8%いることがわかります。
一方で、金融資産を持っていないという世帯も19.0%いることがわかります。約5世帯に1世帯は貯蓄が無いということに。
お金に嫌われる習慣のまま老後を迎えるのは、やはり不安に感じます。