老後に向けて「貯蓄の習慣化」をしよう
本記事では、老後について考え始める40歳代・50歳代「独身世帯」の、貯蓄事情や手取りから貯蓄に回す割合について解説していきました。
2000万円以上貯蓄をしている人は40歳代で9.9%、50歳代で13.7%と約1割の人しか達していないのに対して、金融資産非保有者は40歳代で35.8%、50歳代で39.6%であり、貯蓄ができていない人の割合のほうが多い結果となりました。
上記から、老後を目前とした40歳代・50歳代においても、「貯蓄をしている人」と「貯蓄をしていない人」の格差が大きいことがうかがえます。
また、年間手取り収入から貯蓄に回す割合で「貯蓄をしなかった人」が3〜4割を占めており、全体で最も多くなっていることから「貯蓄の習慣がない人」が老後資金を十分に貯められていない背景が見えてきます。
まずは先取り貯蓄から
老後生活が始まると、今よりも収入額が減ってしまうため、安心材料として今から貯蓄の習慣をつけて、コツコツと老後資金を貯めておくのが得策でしょう。
「貯蓄は苦手だけど老後に向けて貯蓄をしたい」と考えている方は、毎月一定額の貯蓄を先にしておき、残った金額で生活する「先取り貯蓄」をおすすめします。
まずは手取り収入の5%〜10%の金額を先取り貯蓄していき、慣れてきたら徐々にその割合を増やしていけると良いでしょう。
参考資料
- 内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書 3婚姻・出産の状況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」
- 帝国データバンク「8月の食品値上げ、1102品目 7カ月ぶりに減少、ラッシュから「一服」」
太田 彩子