【おひとりさま】シニアの貯蓄額「平均と中央値」はいくらか。貯蓄2000万円以上の割合は 60歳代・70歳代単身世帯の貯蓄（平均・中央値）とは

おひとりさまの「厚生年金と国民年金月額」は平均いくらか

おひとりさまシニアの貯蓄実態を確認しましたが、貯蓄が少ない人は年金を頼りに生活する方も多いでしょう。

では、現在のシニア世帯はじっさいにどれくらいの年金をもらっているのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」 によると、年金受給者が受け取る平均年金額は以下のとおりです。

厚生年金と国民年金の平均月額

• 厚生年金受給者の平均年金額 ：月14万3965円（国民年金の受給額を含む）
• 国民年金の平均年金額 ：月5万6368円

現役時代に会社員や公務員として働いていた厚生年金受給者は、平均で月に14万3965円の年金を受け取っています。生活水準にもよりますが、年金だけでの生活もできるかもしれません。

一方で、会社員や公務員経験のない自営業者などは厚生年金をもらえません。受け取れる年金は、国民年金のみです。

国民年金の平均年金額は月5万6368円と少額なため、自営業者などが年金だけで生活するのは一般的に難しいでしょう。

貯蓄額と年金額をシミュレーションしよう

紹介したとおり、貯蓄額と年金額は人によって大きく異なります。

そのため、まずは自分が老後を迎える際にいくらの貯蓄があってどれくらい年金がもらえるのかをシミュレーションしましょう。

年金額は、「ねんきんネット」を使えば簡単にシミュレーションが可能です。老後を具体的にシミュレーションすることで、必要な老後対策が見えてくるかもしれません。

老後は遠いことに思えますが、必ずやってくるもの。これを機にご自身のマネープランを検討しましょう。

参考資料

• 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和4年）」
• 厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

苛原 寛