年金は2ヶ月に1回偶数月の15日に支給されます。

年金を受給しているシニア世代にとっては当たり前のことでも若い世代にとっては知らないことは多いかもしれません。

なぜなら日本は金融について学ぶ機会がないまま大人になる方が多いです。今まで日本では金融に対する教育が遅れていると言われてきましたが、2022年4月からは高校の家庭科の授業で「金融教育」がスタートしました。日本の金融リテラシーの底上げが期待されています。

金融のことを勉強する上で、年金は将来的に誰しもが関わる可能性が高い分野です。そのため、今回はシニア世代の年金受給額を1歳刻みでチェックし年金の実態を把握したいと思います。

1.「日本の公的年金制度」仕組みを確認

最初に日本の公的年金制度について仕組みを確認しておきましょう。

日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2つの年金制度で構成されています。「2階建て」といわれ、1階部分に国民年金、2階部分に厚生年金があります。

2階建ての1階部分に位置する「国民年金(基礎年金)」は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人が加入する年金です。

年金保険料は全員一律(※1)で、毎年見直しが行われます。20歳から60歳になるまでの40年間(480カ月)、保険料を全て支払えば「満額」(※2)を受給できます。未納がある場合には満額から差し引かれます。

2階部分に位置する厚生年金は、国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。厚生年金の加入期間と毎月の給与や賞与などの報酬が老後の年金額に影響します。

※2023年度の月額

※1:国民年金保険料:1万6520円

※2:国民年金の満額:6万6250円