関西弁2.「連れ」
続いて紹介するのは、「連れ」。
関東では、恋人や配偶者を指す言い回しとして使うことが多いのではないでしょうか。
関西では「連れ」と言うと友達のことを指すケースがよくあります。
そのため関東出身の友人を指しながら「大学の連れなんすよ(大学の友達なんですよ)」と先輩に紹介したところ、「違います」と否定され、少し悲しい経験をしたことがある関西人も。
後で「俺、お前の友達やなかったんやな・・・」と言ったところ、「えっ、恋人って意味じゃないの?」と聞き返されてニュアンスが異なることに気づいたようです。
ちなみに、「連れ」という言い回しもカジュアルなニュアンスで、主に男性などが使う傾向にあります。
関西人全員が使うわけではないことを、心に留めておいてくださいね。
関西弁3.「回生」
大学生の学年を数えるとき、関西では「1回生・2回生」、関東では「1年生・2年生」と表現することがよくあります。
東西で大学生の学年の数え方が異なる理由は明治時代まで遡り、東京大学と京都大学の進級制度の違いが影響しているのではと考えられます。
東京大学では学年ごとに合格しなければならない科目が決まっており、何年生であるかが重要視されていました。
一方京都大学では学年を問わず一定の単位を取れば卒業できるため、何年在籍しているかに焦点があてられ、「回生」という表現が定着したようです。
大学生は高校生のように、名札やリボン、上履きなどの色で学年を判別するのは難しいです。
そのため、初対面の相手には「何年生ですか?」「何回生ですか?」と尋ねることがあります。
関西人が関東出身の人に話しかけたり、関東方面の大学へ進学したりしたときは、学年の数え方の違いにちょっと驚くこともあるようですよ。
関西弁4.「また~しよ」
大学の友達と約束をする時、「また遊びに行こうよ!」「またラーメン食べに行こ!」など、「また~しよ」というフレーズをよく使いますよね。
一般的には、一度遊んだり食事をしたりした相手に対して「もう一度」というニュアンスを込めて使うフレーズです。
しかし関西では、「もう一度」に加えて「今度」というニュアンスも含まれるため、初対面の相手にも「また~しよ」と言うことがあります。
大学に入学したばかりの頃、初めて会った同級生に「また一緒に食事行こや」と言ったら、「一度も食事に行ったことないよね?」と聞き返されて、お互い頭にクエスチョンマークが浮かぶ状況になったことも。
ドラマやSNSではよく「また~しよ」というフレーズを見聞きするため、関西ならではのニュアンスが存在することに気づきにくいのかもしれませんね。