年収1,000万円以上を稼ぐサラリーマンといえば、その給与だけでかなり余裕のある生活ができそうだ――そう想像する人は多いでしょう。実際には税金の負担増などから人が思うほどの余裕はないという話もよく耳にしますが、時に「生活に余裕はあるけれど、ちょっとしたお小遣い稼ぎもしっかりやっている」という人がいます。

今回は、ここ数カ月毎日のように話題のフリマアプリ「メルカリ」に品物を出品しお小遣いを稼いでいるという外資系企業の営業マン、A氏に話を伺いました。A氏は最近、メルカリに加えて仮想通貨にもハマっているといいます。一体、これらのどういった点が彼をひきつけているのでしょうか。

はじめに

A氏は外資系企業の営業マンです。営業成績は良く、年によって多少変動はあるものの、ここ数年、平均して年収は1,000万円を超えています。妻と私立小学校に通う子供との3人暮らし。子供は複数の習い事にも通わせているので教育費がかかる一方、将来のための積立などはしっかり行っているといい、堅実な印象です。

また、お小遣い制ではないというA氏は、比較的自由にお金を使える環境にもあるようです。

メルカリは「不用品がカネになる」のがたまらない

そんなA氏がメルカリを始めたのは今年の夏のこと。会社の先輩に勧められたのがきっかけだったといいます。

「実はヤフオクには一度だけ出品した経験があったんです。そのとき、一瞬で売れたことを覚えていて。自分にとって不用品で使うこともない、でも捨てるのももったいない、というものが結構あったので、断捨離のつもりでメルカリをはじめました」

はじめてみると、驚くほどよく売れて、ハマってしまったのだとか。

「ブランド品でも、自分からすればもういらなくなった価値のないものなんですけど、それがお金になる。しかも、買ってくれる人たちからは破格の値段でブランド品を手に入れられると喜んでもらえるんですよね。いい仕組みだと思って」

これまでに売ったものは、ビジネスシューズ、スニーカー、ゴルフ関連グッズ、洋服など「ありとあらゆるもの」だそうです。「靴がすごく高く売れるんですよ。始めて3カ月でトータル15万円ほどの稼ぎになりました」と話します。そして、こうして稼いだお金は、メルカリで別のブランド品を買うのに使うのだといいます。

「たとえば、通常価格が数万円はするハイブランドのスニーカーがほんの1万円ほどで手に入れられたりするんです。いい状態のものを安く買えるのが本当にうれしいですね。出品者が値引き交渉に応じてくれることもありますし」

値引き交渉が面倒だという人もいますが、A氏自身も出品したアイテムの値引き交渉には比較的応じているといいます。

「だって、自分からすれば価値のないものにお金を払ってくれるわけですから。そう思ったら値引き交渉にも応じますよね」

仮想通貨は「夢を見るため」

一方、仮想通貨を知ったのは、この秋に入ってからだといいます。

「つい先日実家で家族が集まった際、メルカリが結構儲かるという話をしていたら、姉が『実は私、仮想通貨を始めたんだよね』と言い出して。聞けば、寝ている間に数万円増えたり減ったりするけれど、始めて数日で10%以上の含み益が出たと。仮想通貨そのものに対する将来性も感じましたし、お金に働いてもらう方法も考えないといけないと思っていたところだったので、その場で口座開設の手続きをしました。姉は『損しても知らないよ』と驚いていましたが、自己責任の範囲でと、50万円を元手にスタートしたんです」

始めてみると、暇があれば仮想通貨のチャートをチェックするほどハマったというA氏。

「リアルタイムで大きく資産が増えると面白いですよね。減るとガッカリしますけど…。もっと上がるんじゃないか、というドキドキ感がたまりません(笑)。ただ、これはあくまでも『夢を見る』ためのものと割り切っていますし、家族以外には仮想通貨のことは内緒にしています。まだまだ認知されていないので」

まとめ

いかがでしたか? A氏は「メルカリで得たお金は“ちょっと見栄を張るためのグッズをメルカリで安く買うために”使い、仮想通貨はお小遣いというよりは”将来花開くといいなという気持ち”でやっている」とも語っていました。皆さんは何かお小遣いを増やす試み、していますか?

LIMO編集部