7月25日に帝国データバンクが発表した「上場企業の平均年間給与動向調査」によると、2022年度決算期における全上場企業(約3800社)の平均年収は638万円でした。2021年度から14万円・約2.2%のUPです。

一方、スピードはやや鈍化したものの8月も食品の値上げは続きます。

モノやサービスの値上げは全ての人に影響しますが、年収についてはアップする人・しない人それぞれです。

貯蓄額も同様、世帯ごとに異なりますが、ちょっと気になってしまう「みんなの貯蓄額」。

「よそはよそ、うちはうち」とはいえ、ウチは多い方なのか少ない方なのか、今回は40歳代にフォーカスして貯蓄額と、老後の資産形成に向けて押さえておきたいポイントを2つに絞ってご紹介します。

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40歳代の貯蓄額「平均値・中央値」

さっそく、40歳代の貯蓄額を平均値と中央値で確認しましょう。

【図表1】

【40歳代】:平均値825万円・中央値250万円

  • 金融資産非保有:26.1%
  • 100万円未満:11.1%
  • 100万円~200万円未満:7.2%
  • 200万円~300万円未満:5.4%
  • 300万円~400万円未満:5.5%
  • 400万円~500万円未満:4.2%
  • 500万円~700万円未満:7.9%
  • 700万円~1000万円未満:7.3%
  • 1000万円~1500万円未満:7.4%
  • 1500万円~2000万円未満:3.8%
  • 2000万円~3000万円未満:5.2%
  • 3000万円以上:4.9%
  • 無回答:3.8%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」によると、40歳代二人以上世帯の貯蓄額は、平均値825万円、中央値250万円です。

平均値は一部の大きな数値に引っ張られてしまうため、より実態に近い中央値を参考にしておきましょう。

【図表1】のとおり、中央値は250万円ですが、金融資産非保有、つまり「貯蓄ゼロ」世帯は26.1%、2000万円以上は10.1%です。約4世帯に1世帯が貯蓄ゼロとなります。

住宅ローンや教育費といった削ることが難しい支出が増える40歳代。お子さんの成長とともに通学定期代やスマホ代、お小遣いなど何かとお金がかかり、貯蓄が難しい頃でしょう。

しかし、40歳になれば介護保険料の支払いが始まります。そろそろ老後にも目を向けたい年代でもあります。