株式市場の振り返り-日経平均株価は5日ぶり反落、最後は小幅安まで挽回

2017年11月8日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,913円(▲23円、▲0.1%) 5日ぶり反落
  • TOPIX 1,817.6(+4.3、+0.2%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,129.9(+3.2、+0.3%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,041、値下がり銘柄数:890、変わらず:102
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
  • 年初来高値更新銘柄数:281、年初来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は18億6,822万株、売買代金は3兆3,382億円(概算)となり、いずれも前日より小幅減少となりました。小幅減少になったとはいえ、投資家の売買意欲は強く、売買代金は8日連続で3兆円超えとなる高水準を維持しています。

そのような中、日経平均株価は前日の急騰の反動もあり、終日マイナス圏で推移しました。ただ、前場の序盤には一時▲178円安まで売られる場面もありましたが、その後は下げ幅を縮小しています。大引け直前には▲14円安まで押し戻しましたが、それでも5日ぶりの反落で終わりました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、後場の半ばからプラス圏で推移し、そのまま続伸で引けています。日経平均株価がマイナス、TOPIXがプラスで終わるのは9月6日以来のことでした。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は7日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,865万株、売買代金は777億円となり、いずれも前日より増加しました。ただ、個人投資家の様子見スタンスを解消するには至っておらず、売買代金は7日連続で1,000億円を割り込んでいます。

なお、総合指数は続伸となり、1,100ポイントを固めつつあります。今週から新興市場でも決算発表が増加しており、個人投資家の投資意欲や売買行動を高めるような決算内容になるかが注目されましょう。

ソニーが大幅上昇で9連騰、三菱自動車や日東電工は大幅下落

個別銘柄では、日東電工(6988)が大幅安となり、TDK(6762)やアステラス製薬(4503)も大きく値を下げました。また、前日に決算発表を行った三菱自動車(7211)が▲4%超安の大幅下落となり、SUBARU(7270)も大幅安で引けています。

一方、前日の決算発表で通期予想を上方修正したトヨタ自動車(7203)が堅調に推移して年初来高値を更新しました。また、ソニー(6758)が大幅高となり9連騰を達成し、ローム(6963)も一時+5%超高の急騰となっています。

新興市場では、UMNファーマ(4585)が取引時間中に6日連続のストップ高となりましたが、その直後から売りに押されて大幅下落で引けました。一方、手間いらず(2477)が+10%超高の爆騰となり、串カツ田中(3547)も急騰して引けました。

青山 諭志