8月に入り、15日は2023年度の年金額2回目の支給日です。お盆には家族や親戚、友人に会うかたもいるのではないでしょうか。

「家族や友人と旅行へ行きたい」「孫に好きなものを好きなだけ買ってあげたい」など、それぞれに思い描いているご予定もあると思います。

ただ、今年も物価高が続き、また夏はエアコン代や飲食費など普段より出費も増えるでしょう。

老後の生活は現役時代に蓄えた貯蓄と年金で生活する方が大半となっています。しっかり現役時代に貯蓄をしておかないと、老後への不安を感じるかたも多いでしょう。

そこで今回は「60歳~90歳以上」の年金月額を1歳刻みで見ていきます。まずは、いまのシニア世代の公的年金事情について見ていきましょう。

1.【公的年金】 日本の年金制度は2階建て

さいしょに、日本の年金制度を簡単に確認しておきましょう。

日本の年金制度は、1階建て部分の「国民年金」と2階建て部分の「厚生年金」の2つに分かれます。このため「2階建て構造」とも呼ばれています。

国民年金の加入対象は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人です。保険料は皆一律の月額1万6520円となっています(2023年度)。

2階建て部分である厚生年金の加入対象は、公務員や会社員などです。現役時代の加入期間や年収(報酬比例)によって受給額に差が生じるのが特徴です。

では、次に本題の年金受給額を1歳刻みで確認しましょう。

2.【シニアの国民年金】月額の平均を1歳刻みで確認

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳から90歳以上までの年金受給額の月額平均を1歳刻みで見ていきます。