【年利別】40歳・45歳・50歳~65歳まで「月5万円の積立投資」シミュレーション

40~50歳代の貯蓄額を確認しましたが、貯蓄が十分にできていない人はどうすればいいのでしょう。40~50歳代から資産形成を始めても、老後資金の用意は間に合うのでしょうか。

2024年から新NISAがはじまる予定ですが、今回は40~50歳が月5万円の積立投資をした場合、65歳到達時点でいくらの資金を築けるかシミュレーションしてみます。運用利回りごとのシミュレーション結果は以下のとおりです。

【図表3】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに筆者作成

■40~65歳「月5万円の積立投資」シミュレーション

  • 年利1%:1703万円
  • 年利2%:1944万円
  • 年利3%:2230万円
  • 年利4%:2571万円
  • 年利5%:2978万円
  • 年利6%:3465万円

■45歳~65歳「月5万円の積立投資」シミュレーション

  • 年利1%:1328万円
  • 年利2%:1474万円
  • 年利3%:1642万円
  • 年利4%:1834万円
  • 年利5%:2055万円
  • 年利6%:2310万円

■50歳~65歳「月5万円の積立投資」シミュレーション

  • 年利1%:971万円
  • 年利2%:1049万円
  • 年利3%:1135万円
  • 年利4%:1230万円
  • 年利5%:1336万円
  • 年利6%:1454万円

40歳から月5万円の積立投資を始めた場合、年利3%で運用できれば2230万円、年利6%で3465万円もの資産を築けます。また、50歳から積立投資を始めた場合でも、年利3%で運用できれば1135万円、年利6%で運用できれば1454万円もの資産を築くことが可能です。

ただし、運用にはリスクがあります。リターンを求めれば、その分リスクも高くなります。また、何%で運用できるかは後にならなければわかりません。

「月5万円」の積立投資が難しい人は、毎月の積立額を少なくする方法もあるでしょう。ただし、子どもの独立などで50歳代から余剰資金が増える世帯も多いもの。そのため、「月5万円」の積立投資が可能な世帯も意外と多いかもしれません。

NISA口座であれば、通常利益に対して約2割かかる税金が非課税になります。2024年からの新NISAに向けて40歳・50歳から積立投資による資産形成ができないか検討するとよいでしょう。

40~50歳代からでも資産形成は遅くない

現状、40歳・50歳代で十分な老後資金は用意できないご家庭も多いでしょう。ただし、40歳~50歳代からでも老後に向けた資産形成は十分できます。

まずは少額でもいいので、預貯金だけでなく積立投資などの資産形成を検討して、経済的に豊かな老後を目指してみるといいでしょう。

参考資料

苛原 寛