2. イオンの次期の見通しは増収増益に

イオンは2023年2月期決算と共に次期の見通しを発表しています。

同見通しにおいて、イオンはさらに増収増益を見込んでおり、営業利益・経常利益で過去最高益となる想定を示しています。

しかもこの見通しには、エネルギー価格高騰を背景とした電気代の上昇や、足元進む賃上げや人材投資に伴う人件費の高騰を織り込んだものとなっています。

3. 【イオン】主要事業の一つであるスーパーマーケットの安定度とは

より長期で見た場合、イオンは同社の主要セクターの一つであるSM(スーパーマーケット)事業の安定性があると考えられます。

同社はスーパーマーケットとしては最大手(連結で見るとセブンアンドアイホールディングスの方が売上高が大きいが、同社はコンビニによる収益貢献が大きく、スーパー事業の営業収益は2022年度時点で1兆4000億円程度)ともいえるでしょう。

また、スーパーによる小売業は、食品や雑貨など生活必需品を多く扱うため、景気動向や社会変化の影響に相対的に強い傾向にあります。その影響が色濃く出たのはコロナ禍真っただ中の2020年度や2021年度の決算でしょう。

同期においてイオンのSMやDSセクターの業績は2020年度が前期比増収、2021年度も▲1~2%程度とわずかな減収に留めています。

ロックダウンのさなかでも食品や衛生用品などの需要は大きく変わらないので、安定した業績を維持したのでしょう。

4. イオンの配当と株主優待とは

イオンの年間配当は2020年2月期から数えて4年連続で1株あたり36円です。また、2024年2月期の予想も年間36円となっています。

同社の株主優待は、イオン系列店での買い物がお得になる仕組みとなっています。

4.1 株主優待「イオンオーナーズカード」

  • 100株以上保有するともらえる
  • 保有株式数に応じて3〜7%のキャッシュバック
  • 毎月20日、30日の「お客さま感謝デー」には「5%割引特典」「キャッシュバック特典」をダブルで享受できる

さらに、長期保有株主優待制度では、3年以上継続して1000株以上保有し、かつ毎年2月末日時点の株主名簿に基づき1000株以上保有をしていると毎年イオンギフトカードがもらえます。