iDeCoは毎月拠出する掛金で投資信託などを運用する私的年金制度です。

拠出した掛金と運用益は60歳以降に受け取ることができます。

ただし、運用する投資信託の成績が悪ければ逆に損をすることもあるため、商品選びは慎重に行う必要があります。

今回はiDeCoで運用できるおすすめの投資信託を紹介するとともに、商品選びのポイントも解説します。

この記事を読んでわかること

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MeChoice編集部厳選!iDeCoの運用におすすめの証券会社で口座開設をする

iDeCoとは

まずはiDeCoの内容をおさらいしましょう。

iDeCoは節税メリットを受けながら老後に必要な資産を形成できる私的年金です。

毎月5000円から任意の掛金を拠出して投資信託などの金融商品を運用します。

掛金と運用によって得られた利益は60歳以降に年金などの形式で受け取れるしくみです。

出所:iDeCo公式サイト

iDeCoにはさまざまな節税メリットが用意されています。

<iDeCoの節税メリット>

  • 毎月の掛金が全額所得控除の対象となる(所得税・住民税が安くなる)
  • 運用による利益は非課税(通常、投資の利益には約20%の税負担がかかる)
  • 掛金と運用益の受取金額も控除の対象になる

とりわけ掛金が所得控除の対象となる点は大きなメリットとなるでしょう。

所得税や住民税を圧縮できるので、税負担を重く感じている自営業や会社員の方はぜひ取り組みたいところです。

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投資信託とは

投資信託は資金運用をプロにおまかせできる金融商品です。

投資家は投資信託の購入・保有を通じて資金を運用会社に預け、投資・運用を代行してもらいます。

出所:MeChoice編集部

一方、投資家はプロに資金を運用してもらう代わりに各種手数料を支払うことになります。

投資信託によって得られる利益

投資信託は(基本的に)運用成績が好調であるほど値段が上昇します。

投資家は購入した投資信託が値上がりした状態で解約すれば譲渡益が得られます。

また、決算のタイミングで分配金を配るファンド(投資信託のこと)も存在します。

分配金も投資信託の保有によって期待できる利益です。

出所:MeChoice編集部

iDeCoで運用する投資信託の選び方

iDeCoは主に投資信託を運用することで老後の資産を形成する私的年金です。

それでは運用する投資信託はどのようにして選べば良いのでしょうか?

ここではiDeCo用の投資信託の選び方として、以下の2つのポイントを紹介します。

  1. 長期で安定したリターンが狙える投資信託を運用する
  2. 信託報酬の安い投資信託を選ぶ

長期で安定したリターンが狙える投資信託を運用する

投資信託はリスクのある投資商品です。

運用している投資信託の価格が上昇すればリターンが得られる反面、価格の下落によって損失を抱える可能性がある点には注意しなければなりません。

なお、価格の下落によって損失を抱えてしまうことを元本割れと言います。

出典:MeChoice編集部

投資信託を選ぶ際にはリスクとリターンのバランスが重要です。

取れるリスクと得たいリターンを考慮しながら投資信託を選ぶようにしましょう。

なお、投資初心者の方におすすめなのは全世界株式のインデックスファンドです。

全世界の株式市場に投資することで、世界の株式市場の平均に連動した投資成果を目指します。

特定の国や企業に集中投資せず、世界中の企業の株に投資することから、カントリーリスクを低減したリスクの低い運用が期待できる投資信託です。

なお、カントリーリスクとは、投資先の国・地域におけるクーデターや災害等によって相場や金融商品の価格が変動するリスクのことです。

信託報酬の安い投資信託を選ぶ

iDeCoで投資信託を運用する際はなるべく信託報酬の安い商品を選ぶことも大切です。

投資信託には購入時手数料と解約時にかかる信託財産留保額のほかに、保有額に対して年率計算で毎日発生する信託報酬というコストがかかります。

iDeCoは60歳以降に必要な老後資金の形成を目的としていることから、30年や40年といった息の長い運用になる方も多くいるでしょう。

信託報酬は1日あたりのコストとしては微々たるものですが、数十年単位の長いスパンになると莫大なコストとなりかねません。

そのためiDeCoで投資信託を運用するのであれば、特に信託報酬には注意が必要となります。

なお、信託報酬は年率0.2%以下であれば十分に安い水準と言えるでしょう。

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初心者におすすめの投資信託銘柄4選

ここまで初心者向けに投資信託のメリットや選び方を解説してきました。

次はさらに一歩踏み込む形で初心者向けにおすすめの投資信託を4点紹介します。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  2. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  4. eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

運用商品選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

期間収益率(過去3年)

84.0%

信託報酬率

年率0.11330%

運用できる主な証券会社

松井証券・マネックス証券

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

全世界の株式に投資する商品となっています。

全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」で1位に輝いた実力派の投資信託となっています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

期間収益率(過去3年)

86.0%

信託報酬率

年率0.1133%

運用できる主な証券会社

松井証券・SBI証券

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

日本以外の全世界の株式に投資する商品となっています。

すでに日本株を運用している方や日本株以外の全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

期間収益率(過去3年)

93.3%

信託報酬率

率0.09889%

運用できる主な証券会社

松井証券・マネックス証券・SBI証券

eMAXIS Slim先進国株式インデックスのマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

先進国の株式市場を投資対象としています。

フランスやイギリスといった先進国はインドや中国などの新興国に比べてローリスク・ローリターンな運用が期待できます。

長期的にリスクの低い安定成長を狙うのであれば、ぜひ検討したい商品です。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

期間収益率(過去3年)

+101.4%

信託報酬率

年率0.09372%

運用できる主な証券会社

松井証券・マネックス証券・SBI証券

Maxis Slim米国株式(S&P500)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日基準

アメリカを代表する500社で構成される株価指数「S&P500」に値動きを連動させる投資信託です。

米国株に幅広く投資したい方におすすめです。

2023年6月末時点の構成銘柄にはアップルやテスラ、マイクロソフト、アマゾンなどのグローバルカンパニーが名を連ねています。

iDeCoを始めるには専用の口座が必要

iDeCoで投資信託を運用するには専用の口座が必要となります。

おすすめはSBI証券やマネックス証券、松井証券といった主要ネット証券の口座です。

iDeCoにおすすめの証券会社は以下で詳しく紹介しているので、金融機関選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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参考資料

まとめ

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MeChoice編集部