過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2022年7月12日) |
7月に入り、食料品や生活用品の値上げに関するニュースをまた見かける機会が増えました。
こうも毎月のように物の値段が上がると、今までと同じ感覚で買い物がなかなかできなくなってしまうのが辛いところです。
物の値段など気にせずに、買いたいものを好きなように買えたらなと、誰もが一度くらい思ったことがあるのではないでしょうか。
さて、世の中には「富裕層」と呼ばれる方がいます。皆さんは「富裕層のお金の使い方」と聞くと、どのようなイメージでしょうか。
「お金持ちは豪快にお金を使う」といったイメージが先行しがちですが、実は富裕層の方には、お金の使い方に意外な節約ポイントがあります。
使うところは使い、使わないところは徹底して使わないといった特徴が見受けられるのです。そこで今回は、富裕層の方が行っている節約ポイントについて、富裕層の特徴とともにお伝えしていきます。
1. 「日本の富裕層」割合はどれくらいか
まずは日本における富裕層の割合から見ていきましょう。
単純に「富裕層」とは言っても感じ方は人それぞれ。野村総合研究所が公表している「マーケットの分類」を参考にして、富裕層の世帯や資産をみましょう。
世帯の保有する金融資産(預貯金・株式・債券・投資信託・保険など)の合計額から、負債を差し引くと「純金融資産保有額」を割り出すことができます。
この純金融資産保有額をベースに総世帯を5段階にランク付けしたものが「マーケットの分類」になります。
5つの階層の定義と、各層における世帯数・保有資産は以下のとおりピラミッドになっています。
1.1 マーケットの分類(世帯の純金融資産保有額)
- 超富裕層(5億円以上):8万7000世帯/97兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):124万世帯/236兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):341万8000世帯/255兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):712万1000世帯/310兆円
- マス層(3000万円未満):4215万7000世帯/656兆円
純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」、5億円以上の「超富裕層」を合わせると132.7万世帯となりました。
全体から見る割合も計算しましょう。
- 132万7000世帯 ÷ 5402万3000世帯 = 2.45%
資産1億円以上の世帯の割合は、約2%とかなりの少数であることが分かります。
そんな富裕層の方ですが、実は冒頭でも触れたように「節約家」の一面をもっている方が多く、非常にメリハリのあるお金の使い方を普段からしています。
言い換えれば、必要だと思ったところにはトコトンお金を使うということでもあります。
今回は富裕層の「節約しているポイント」に焦点を当てていきます。
富裕層の方はどういった場面でお金を節約しているのか覗いてみましょう。