猛暑が続く中、光熱費の高騰に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。

2023年7月21日に公表されたデータからは、電気代高騰で8割以上が「お金への不安」を実感していることがわかりました(コのほけん!編集部 調べ)。

教育費や老後資金が十分に確保できなくなるのではないかという声もあがっています。

まだまだ暑さが続く中、なかなか光熱費を節約するのは難しいものです。年金暮らしとなれば、なおさら家計のやりくりが難しく感じるかもしれませんね。

年金は偶数月に支給されるので、来月は2ヶ月ぶりの年金支給となります。

では、今のシニアはどれぐらいの年金を受給しているのでしょうか。

厚生年金や国民年金の平均額について、「70歳~89歳」に焦点をあて、1歳刻みで確認します。

※本記事でご紹介する厚生年金の金額には、すべて国民年金の金額が含まれます。

1. 次は8月15日に支給!国民年金と厚生年金のしくみとは

公的年金には「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」があり、老齢年金は2ヶ月に一度のペースで支給されています。

6月支給分から増額となり、次の年金支給は8月15日です。

図のように2階建ての構造をイメージするとわかりやすいでしょう。

1.1 国民年金(1階部分)とは

1階部分にあたる国民年金には、原則として日本に住む20歳から60歳未満の方が加入します。ベースとなる年金であることから、「基礎年金」とも呼ばれます。

国民年金では誰もが一律の保険料を納め、その納付月数によって将来の老齢基礎年金額が決まります。

ちなみに2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)で、前年度の6万4816円より1434円増額となりました。

1.2 厚生年金(2階部分)とは

厚生年金には主に会社員や公務員などの第2号被保険者が上乗せとして加入し、報酬比例制の厚生年金保険料を納めます。

なお、別で国民年金保険料を納める必要はありません。

加入期間や現役時代の報酬により、老齢厚生年金の支給額が決定するという仕組みです。

これらの年金額について、それぞれの平均額を年代別に見ていきましょう。