5. 自分の納得できる方法で老後に向けた資産形成を。
今回は、いまのシニア世代のお金事情について詳しく見てきました。
老後資金については、1800万~5400万円必要なケースもあるとお伝えしましたが、金額だけを見ると、あまりにも大きな金額すぎて「そんなに準備できない」と圧倒されるかもしれません。
しかし、今は資産運用などを活用して効率よく資産を増やしていく方法もあります。
投資をした事がない方に「資産運用」は抵抗があるかもしれませんが、低金利のいま、お金を増やしていくには積極的に資産運用を活用していく姿勢が必要になってきています。
難しいことかもしれませんが、まずは「投資=怖いもの」という固定観念を持たず真っ白な状態で、お金のプロに投資について相談してみましょう。
そして、話を聞いてみて投資リスクへの理解が深まり、投資を始めてみたい場合はスタート。どうしても、投資に対する不安が拭い去れない場合は、その旨を伝えて投資以外の方法で資産を増やす方法をお金のプロに一緒に考えてもらいましょう。
確かに、今は「投資」を活用する事が資産を増やす近道ですが、「どうしても嫌」という場合は無理にする必要はありません。
何においても、「人と違う事を選択する事」や「みんながしている事をしない事」は恥ずかしい事や間違っている訳ではありません。
自分の気持ちに正直に、自分に合ったお金の増やし方を安心して納得できるまで探してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
鶴田 綾