8月15日は年金支給日。年金暮らしの方は、偶数月の15日に支給される2カ月分の老齢年金を受給します。

現行制度の老齢年金受給開始年齢は原則65歳からとなりますが、政府は70歳までの就業機会確保を努力義務とし、年金世代の労働環境を整備しています。

「60歳には定年を迎え、65歳で年金暮らしが始まる」そんな一般的な流れも、今後は変わっていくかもしれないですね。

少子高齢化が深刻化していることも考えると「年金=老後の収入の柱」という構図も崩れていくかもしれません。いまの年金世代の暮らしぶりを見ても、公的年金による収入だけで生活できている人の方が少ないように思います。

本記事では、いまのシニア世代(60歳代~90歳以上)の国民年金・厚生年金の受給月額を見ていきます。老後に向けてどのくらい備えが必要かを考えるきっかけにしてみてください。

1. 【老齢年金一覧表】60歳代~90歳以上「国民年金」の平均受給月額

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、60歳代~90歳以上の国民年金の平均受給月額について見ていきます。

  • 60歳:3万8945円
  • 61歳:4万150円
  • 62歳:4万1904円
  • 63歳:4万3316円
  • 64歳:4万3842円
  • 65歳:5万8078円
  • 66歳:5万8016円
  • 67歳:5万7810円
  • 68歳:5万7629円
  • 69歳:5万7308円
  • 70歳:5万7405円
  • 71歳:5万7276円
  • 72歳:5万7131円
  • 73歳:5万7040円
  • 74歳:5万6846円
  • 75歳:5万6643円
  • 76歳:5万6204円
  • 77歳:5万6169円
  • 78歳:5万5844円
  • 79歳:5万5609円
  • 80歳:5万5483円
  • 81歳:5万7204円
  • 82歳:5万6981円
  • 83歳:5万6815円
  • 84歳:5万6828円
  • 85歳:5万6404円
  • 86歳:5万6258円
  • 87歳:5万5994円
  • 88歳:5万5560円
  • 89歳:5万5043円
  • 90歳以上:5万1382円

「60歳から64歳」と「65歳以降」の人たちの大きな差は、「繰上げ受給」が影響しています。年金を65歳よりも前に受け取ることのかわりに受給額が減ってしまう為、「繰上げ受給」の選択には注意が必要です。