年収300万円で児童扶養手当は支給される?
児童扶養手当を受給する場合は、所得制限が設けられています。
所得制限は、受給者だけでなく、同居している扶養義務者も制限の対象です。
所得制限は、扶養する人数によって限度額が異なりますので、目安となる収入の基準を【図表1】で確認してみましょう。
では、年収300万円で児童扶養手当が対象となるケースを確認します。
扶養親族が4人いる場合は、児童扶養手当の全額支給の対象です。
一方で、一部支給は扶養親族の数にかかわらず対象となりました。
ただし、児童扶養手当が受給できる要件は、前年の所得が関係します。
所得額は、以下の方法で計算できるので、確認しておきましょう。
- 所得(年間収入+養育費-諸経費)-8万円-他控除
養育費は、実際に受け取った金額の8割に相当する金額です。
所得を確認したい場合、給与所得のみであれば源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」を確認してください。
確定申告をしている場合は「所得金額」が該当します。
他控除とは【図表2】のように、世帯の状況によって、所得額をさらに控除できる費用です。
児童扶養手当は支給されて5年(3歳未満の子どもがいる場合は、3歳に達した翌月から5年)を経過すると、受給額が2分の1に減額されます。
受給要件を満たしていても、以下【図表3】の特例に該当していなければ、同じ金額を継続して受給できないので、注意しましょう。