今年の夏は猛暑日が続いていますが、そんな厳しい暑さの中でも、快適なキャンプやアウトドアを楽しめるのがキャンピングカー。利用にあたって気になるのは「トイレ事情」ではないでしょうか。

車内にトイレがあれば、長距離移動も安心。とはいえ、「どういう仕組みになっているのか」「処理方法はどうしたらいいのか」わからない点も多いと思います。

そこで今回は、夏の旅行前に知っておきたいキャンピングカーのトイレ事情を紹介。種類や処理方法、トラブル対処法まで詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

キャンピングカーのトイレの種類と処理方法

キャンピングカーに設置されるトイレの主な種類と処理方法を紹介します。

  • カセット式トイレ
  • ブラックタンク式トイレ(マリントイレ)
  • ポータブル式トイレ
  • ラップ式トイレ

1. カセット式トイレ

RogerMechan/shutterstock.com

車体の大きいキャンピングカーに据え置きされているトイレがカセット式トイレ。車内に専用のトイレスペースを確保して便座を設置するため、家のトイレと近い使い心地です。

あらかじめ汚物を分解する薬剤を入れた水で流して、汚水タンクに溜める仕組み。汚水タンクは、車内からは見えない位置にあり、外の専用取り出し口から取り出せます。

タンクの容量は10〜20Lほど。家族で使用しても、数日間であれば問題なく使用できるでしょう。

溜まった汚水は、自宅トイレか専用の処理場(RVパークと呼ばれる車中泊施設やダンプステーション)へ流して処理します。

2. ブラックタンク式トイレ(マリントイレ)

カセット式トイレと同様、車内にトイレスペースを設置するタイプ。

カセット式トイレとの違いは、汚水タンクの容量が100L前後とかなり大きく取り外しができないこと。車体の大きい輸入車などに用いられています。

また、汚水の処理は車体内の汚物タンクに直接ホースをつないで行います。RVパークや、ダンプステーションで処理しましょう。

ただし、RVパークやダンプステーションは国内では普及が進んでいないため、事前に場所を確認しておく必要があります。