おひとりさまでいくと決めたらしたい資産形成3つ

おひとりさまの貯蓄額を確認してわかるように、どの年代でも貯蓄ゼロの方は一定数おり、また貯蓄分布には個人差がありました。

貯蓄を大きく増やすには退職金や相続資産となり、それ以外では毎月の積み重ねが重要となるでしょう。

ひとりで生きると決めたらはじめたい資産形成術をご紹介します。

おひとりさまの資産形成術1.ねんきんネットで将来の年金月額を試算

老後の柱は「年金と貯蓄」です。

ねんきんネットを利用すれば、将来の年金月額の試算がおこなえますから、まずは自身の老後の年金収入を確認しましょう。

リアルな年金収入を知ることで老後資金が立てやすくなり、またモチベーションも持続しやすくなります。

ただ、少子高齢化により年金月額が下がる可能性がありますから、そこまで見込んでおくといいでしょう。

おひとりさまの資産形成術2.公的年金と私的年金を増やす方法を考える

年金不安は強いものの、公的年金は「受給開始から生涯もらえる」のがメリットです。国民年金のみであれば厚生年金に加入する、厚生年金であれば年収を上げるなどして、年金月額を増やす方法を考えましょう。

また、個人年金保険やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの私的年金を用意することも大切です。

おひとりさまの資産形成術3.新NISAの積立投資で貯蓄を増やすことを目指す

貯蓄は預貯金のほか、資産運用があります。

運用はリスクがありますが、預貯金以上に増える可能性もあります。資産運用で効率良くお金を増やすこと、また自分で働くだけでなくお金に働いてもらうという点については安心感にもつながるでしょう。

2024年から新NISAがはじまる予定であり、なかでも「つみたて投資枠」のように毎月一定額を投資信託やETFで積み立てる積立投資は、初心者でもはじめやすい運用です。

損するリスクはありますが、長期間積み立てを続けることで利息に利息がつく複利の効果を得ることもできます。

物価高、社会保険料の上昇など出費が多く、まとまった老後資金が必要となることを考えると、運用などで効率よく貯蓄を増やす工夫は必要でしょう。

自分に合った資産形成を

今回確認してきたように、おひとりさまの貯蓄は個人差が大きいもの。加入している年金や収入、住まいなど個人差が大きいからこそ、生き方を決めた後にはマネープランをじっくり考える必要があります。

貯蓄を増やすには、毎月コツコツ貯めていくことが大切です。いまから自身に合った方法を検討していきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子