3. 2023年度の年金額は実質目減り。必要な老後対策を

今回は70歳代の貯蓄や年金月額をみてきました。

公的年金は毎年度改定されます。

厚生労働省によれば、2023年度の国民年金と厚生年金の年金額は68歳以上で1.9%、67歳以下で2.2%の増額となり、以下の通りでした。

3.1 令和5年度の国民年金と厚生年金の年金額

  • 国民年金(満額):6万6250円(新規裁定者。68歳以上の方は6万6050円)
  • 厚生年金はモデル夫婦(2人分の国民年金と厚生年金):22万4482 円

ただし、2023年度は物価高により増額となったものの、マクロ経済スライドにより実質的には目減りとなっています。

少子高齢化の日本では年金受給額が下がる可能性もありますから、それに備えて貯蓄などの対策が必要でしょう。

老後対策は人それぞれです。

会社員や公務員として長く働くことで年金受給額を増やす人もいれば、個人年金保険に加入して年金を上乗せする人もいます。また、NISAやiDeCoを使った資産形成も老後対策の一つです。

ひとりの老後だからこそ、自分に合った方法でできるだけ早く老後対策を始めてみてください。

参考資料

苛原 寛