総務省統計局「令和2年国勢調査人口等基本集計結果」によると、15歳以上の未婚率は2015年の28.6%から2020年には29.5%に増加しています。

増加傾向のおひとりさまですが、老後は一人で生活費を賄わなければいけません。では、70歳代のおひとりさまはどれくらい貯蓄があるのでしょうか。

本記事では、70歳代「おひとりさま」の貯蓄額を男女別に解説します。厚生年金と国民年金の年金月額もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 70歳代「おひとりさま」の貯蓄額はいくらか【男性・女性別】

総務省統計局「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果 結果の概要」によると、男性単身世帯の金融資産残高は以下のとおりです。

1.1 【男性】ひとり世帯の貯蓄額

年代                         金融資産残高

  • 30歳未満      156万6000円
  • 30歳代         441万5000円
  • 40歳代         864万6000円
  • 50歳代         1477万円
  • 60歳代         1791万2000円
  • 70歳代         1426万5000円
  • 80歳以上      1750万1000円

70歳代単身男性の平均金融資産残高は、1426万5000円です。30歳代や40歳代よりは資産残高が多いですが、60歳代よりも残高は少ないことがわかります。

また、上記の数値は平均値です。平均値は一部のお金持ちによりデータが引き上げられるため、実際に1426万5000円以上の金融資産を持つ70歳代単身男性はそう多くないでしょう。

次に、70歳代単身女性の貯蓄額を確認します。

総務省統計局「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果 結果の概要」によると、女性単身世帯の金融資産残高は以下のとおりです。

1.2 【女性】ひとり世帯の貯蓄額

年代                 金融資産残高

  • 30歳未満      186万7000円
  • 30歳代         407万9000円
  • 40歳代         799万7000円
  • 50歳代         1110万7000円
  • 60歳代         1423万3000円
  • 70歳代         1216万8000円
  • 80歳以上      1083万5000円

単身女性は、単身男性と比べて金融資産残高が少ない傾向です。70歳代男性と女性の金融資産残高の差額は、209万7000円となっています。

ただし、女性は男性よりも長生きする場合が多いため、老後生活に向けた貯蓄の必要性は高いです。