60歳代は、会社を辞めて老後生活を始める人も多いです。ただし、老後生活において気になるのがお金の問題でしょう。

総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)6月分」によれば、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比3.3%の上昇でした。 老後にこのような物価高が起こると、より貯蓄を用意したいと思うものです。

では、実際に60歳代はどれくらい貯蓄をしているのでしょうか。本記事では、60歳代で貯蓄が3000万円以上ある夫婦世帯の割合を紹介します。

老後にもらえる平均年金額と平均生活費も解説するので、参考にしてみてください。

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60歳代二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上」の割合は何パーセントか

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、60歳代二人以上世帯の貯蓄額の分布は以下のとおりです。

60歳代二人以上世帯の貯蓄額の分布(平均・中央値)

  • 非保有 :20.8%
  • 100万円未満 :6.1%
  • 100~200万円未満 :5.5%
  • 200~300万円未満 :3.3%
  • 300~400万円未満 :3.2%
  • 400~500万円未満 :3.4%
  • 500~700万円未満 :5.3%
  • 700~1000万円未満 :6.1%
  • 1000~1500万円未満 :8.6%
  • 1500~2000万円未満 :5.7%
  • 2000~3000万円未満 :8.8%
  • 3000万円以上 :20.3%
  • 無回答 :2.9%

合計 :100%

  • 平均:1819万円
  • 中央値:700万円

60歳代の二人以上世帯で貯蓄が3000万円以上ある世帯割合は、20.3%となっています。約5世帯に1世帯が、貯蓄が3000万円以上ある計算です。

一方で、貯蓄がない世帯の割合も20.8%あり、世帯による貯蓄額の差は大きくなっています。