株式市場の振り返り-日経平均株価はわずかに下落し4日ぶりの反落

2017年10月31日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,011円(▲0.06円、▲0.0%) わずかに4日ぶり反落
  • TOPIX 1,765.9(▲4.8、▲0.3%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,134.0(+4.8、+0.4%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,073、値下がり銘柄数:864、変わらず:94
  • 値上がり業種数:13、値下がり業種数:20
  • 年初来高値更新銘柄数:274、年初来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は18億8,801万株、売買代金は3兆5,298億円(概算)となり、いずれも前日より大幅に減少しました。ただ、前日には特殊要因で商いが膨らんだことを割り引くと、引き続き活況な商いだったと言えましょう。実際、売買代金は3兆5,000億円を上回る今年2番目の水準となっています。

そのような中、日経平均株価はNY市場の下落等を受けて、寄り付き後間もなく一時▲171円安になるなど安く始まりました。しかし、その後は徐々に上値を切り上げ、後場の半ばには一時+8円高とプラス転換する場面も見られました。結局、最後はわずか▲6銭下落する4日ぶりの反落となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、続落で引けました。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は連日の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,095万株、売買代金は823億円となり、いずれも前日より減少しました。個人投資家の様子見スタンスが再び強まった結果、盛り上がりに欠けた商いとなり、売買代金は連日で1,000億円を割り込みました。

ただ、総合指数は4日続伸となり、1,100ポイントの地固めに入っていると考えられます。今後は、個人投資家の資金流入が持続できるかが焦点となりそうです。

ソフトバンクGと花王が急落した一方、好決算のTDKやデンソーが急伸

個別銘柄では、傘下の米国携帯子会社の統合打ち切りが報じられたソフトバンクグループ(9984)が一時▲6%弱安に迫る急落となり、終値でも大幅安となりました。

また、前日に決算発表を行った花王(4452)が失望売りで▲5%超安の急落となっています。その他では、前日に続き金融株が売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)やりそなホールディングス(8308)が大幅安で引けました。

一方、前日に好決算を発表したTDK(6762)が+5%超高の急騰となり、アルプス電気(6770)も同じく急騰しました。

また、取引時間中に通期予想の上方修正を発表したデンソー(6902)も急伸して引けています。全体的には、上昇・下落とも決算発表内容を大きく反映する値動きでした。

新興市場では、UMNファーマ(4585)がストップ高まで買われ、串カツ田中(3547)は3日連続の年初来高値更新となりました。全体的には新興市場らしいダイナミックな値動きは少なかったようです。

青山 諭志