【新NISA】50~64歳まで「積立投資」と「一括投資」の併用をシミュレーション

ここからは新NISAで50歳から64歳までの15年間に、成長投資枠とつみたて投資枠を併用するプランを試算してみましょう。

【新NISA】つみたて投資枠で月5万円ずつ15年間積立投資

つみたて投資枠で毎月5万円ずつ15年間積立投資をする場合の積立金額を、金融庁の「資産運用シミュレーション」を用いて試算します。

  • 想定利回り(年率)2.0%:1048万5643円(運用益148万6000円)
  • 想定利回り(年率)3.0%:1134万8634円(運用益234万9000円)
  • 想定利回り(年率)5.0%:1336万4447円(運用益436万4000円)

毎月5万円ずつ15年間積立てると元本900万円に対して、年率2.0%でも1000万円以上の資産になると見込めます。将来の成果は不確定ですが、コツコツ積立を続けると安定した収益が期待できます。

【新NISA】成長投資枠で毎年60万円ずつ15年の一括投資

余裕資金を成長投資枠で毎年60万円ずつ15年一括投資する場合を、終価係数を用いて計算します。15年間運用する場合、最初の年の分は15年、2年目は14年と運用期間は1年ずつ少なくなります。

年率2.0%、運用期間15年の終価係数は1.346です。元金が60万円の場合、15年後の資産額は約80万7600円となります。初年度からの年ごとの資産額は以下のようになります。

出所:筆者作成

毎年60万円ずつの一括投資を15年間続けた場合の投資結果は、先述の積立投資とほぼ同じとなりました。

あくまで試算であるため、このとおりになるわけではありません。しかし、運用期間が10年以上あると、急激な値上がりや値下がりの影響が平準化されて安定的な結果となる傾向があります。

以下、毎年60万円ずつの一括投資を15年続けた場合の、年率ごとの資産額の合計です。

  • 想定利回り(年率)2.0%:1058万3571円(運用益158万3571円)
  • 想定利回り(年率)3.0%:1149万4129円(運用益249万4129円)
  • 想定利回り(年率)5.0%:1359万4495円(運用益459万4495円)

15年後に期待できる資産額は?

上記の試算結果から、15年間の積立投資と一括投資の想定利回りごとの合計金額は以下のとおりです。

  • 想定利回り(年率)2.0%:2106万9214円(運用益306万9214円)
  • 想定利回り(年率)3.0%:2284万2763円(運用益484万2763円)
  • 想定利回り(年率)5.0%:2695万8942円(運用益895万8942円)

いずれの場合も元利合計で2000万円を超える結果となりました。年率2.0%でも運用益は300万円以上となり、課税口座では約60万円の税金がかかるところですが、NISAなら非課税です。