2023年も物価高が続いています。このような中で、老後に年金だけで生活できるか不安に思う人もいるかもしれません。
では、実際に年金を受け取り始める60歳代はいくらの年金をもらっているのでしょうか。本記事では、60歳代が受け取る厚生年金・国民年金の平均月額を解説します。
60歳代の就業率と平均年収も紹介するので、老後の生活について考える際の参考にしてみてください。
【国民年金と厚生年金】65~69歳代の年金月額はいくらか
では、さっそく60歳代がもらう平均年金月額を確認しましょう。年金は65歳からの受給開始が一般的なため、65歳から69歳の年金額を解説します。
厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、65~69歳が受け取る平均年金額は以下のとおりです。
65~69歳の厚生年金受給者がもらう年金月額
- 65歳:14万5372円
- 66歳:14万6610円
- 67歳:14万4389円
- 68歳:14万2041円
- 69歳:14万628円
※国民年金部分を含む
65~69歳の国民年金月額
- 65歳:5万8078円
- 66歳:5万8016円
- 67歳:5万7810円
- 68歳:5万7629円
- 69歳:5万7308円
会社員などの厚生年金受給者は、平均で月に14万円~14万5000円ほどの年金をもらえます。60歳代後半の平均月額とすると、14万3613円でした。
一方で、国民年金の平均受給額は月5万7000〜5万8000円ほどです。60歳代後半の平均月額は5万7739円でした。
会社員や公務員経験のない自営業者は国民年金のみしかもらえないため、年金だけで生活するのは一般的に難しいでしょう。
ただし、会社員や公務員が一律で年金受給額が高額というわけではありません。厚生年金受給額は、会社員や公務員としての勤務期間や平均年収によって決まります。
そのため、人によって年金受給額が大きく異なることを覚えておきましょう。