3.3 「厚生年金の注意点」③男女間の差が大きい
- 男性月額平均:16万3380円
- 女性月額平均:10万4686円
月額平均の男女差は約6万円となっています。女性の場合、結婚や出産、育児や介護を機に働き方が変わる方が多いことが男女差の要因と考えられます。
現代は、共働きの世帯も多いため、男女差は将来的に縮まるかもしれませんね。
3.4 「厚生年金の注意点」④天引きされる
現役時代の給与と同じように、厚生年金からも税金や社会保険料が天引きされます。
介護保険料、国民健康保険料(75歳以上は後期高齢者医療制度)、所得税、住民税が天引きされるため「額面」と「手取り額」が異なることを認識しておく必要があります。
その他の控除や、住んでいる地域など個々で事情は異なりますが、年金額が「額面14万円」であれば、手取り額は12万5000円程度になるでしょう。
天引き後の「手取り額」まで試算した上で老後の生活設計をしておかなければ、プランが狂ってしまうので注意が必要です。
4. 【厚生年金】自分はいくらもらえる?
国民年金とくらべると、厚生年金の方がより多く公的年金をもらえるケースがほとんどでしょう。
とはいえ、厚生年金は現役時代の年収や加入期間によって個人差が生じるため、平均月額だけで安心するのは難しそうです。
自分が将来どのくらいの年金をもらえるかを把握しておく必要があるでしょう。現時点における年金の見込額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認することができます。
また、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を活用すれば、今後の働き方や年収アップを想定した将来の年金受給額を試算することもできます。
5. 豊かなセカンドライフに向けた準備を
多くの人にとって公的年金は老後生活を支える柱です。
老後のお金が不安だとなんとなく考えている方は多いかもしれません。まずは、自分の公的年金受給額がいくらかを一度見てみましょう。
やみくもにお金を貯めるよりも、何歳までにいくら貯めればよいかを考えながらマネープランを考え、いまからでもできる方法でコツコツ早めの準備を心がけましょう。
参考資料
田中 友梨