中小企業に勤める会社員の夏の平均ボーナス額はいくら?

では、最後に中小企業に勤める会社員の夏の平均ボーナス額をみていきましょう。

株式会社フリーウェイジャパンは、中小企業/零細企業の従業員ならびに代表取締役を対象に「2023年度 夏のボーナス実態調査」を実施しました。

上記の実態調査の結果、中小企業のボーナス支給額の平均は「44万1000円」で、「10万円〜20万円」「50万円〜60万円」が多い結果となりました。

出所:株式会社フリーウェイジャパン「【中小・零細企業を対象とした実態調査】中小企業/零細企業の従業員・代表取締役255人を対象「2023年度 夏のボーナス実態調査を実施」」

中小企業においては、今年度のボーナス支給額が増加した企業は全体の44.4%であり、昨年度の支給額平均より1万3000円増加する結果となりました。

一方で、38.9%の人が昨年度のボーナス支給額と比較して「変わらない」と回答しており、16.7%は「全体的に減少した・減少する」と回答しています。

業種によって支給額の増減に差が生じているか

本記事では、国家公務員・大手企業・中小企業の2023年夏のボーナス支給額について紹介していきました。

国家公務員においては、平均ボーナス支給額がおよそ63万7300円となり、3年ぶりの増加となりました。

大手企業・中小企業においても、平均支給額は前年度よりも増加傾向となっており、新型コロナウイルス感染症が流行する前の経済状態を取り戻しつつあるのでしょう。

一方で、近年では物価が急騰していることから、原材料高に関わる業種においては、前年度よりもボーナス支給額が減少している現状がみてとれます。

トータルのボーナス平均額だけをみると、業種全体で業績が好調なように思えますが、実際のところは業種によって支給額に差が出ていることがうかがえます。

参考資料

太田 彩子