大手企業に勤める会社員の夏の平均ボーナス額はいくら?
前章では、国家公務員の夏のボーナスの平均支給額について紹介してきましたが、企業に勤める会社員はどのくらいボーナスが支給されたのでしょうか。
日本経済団体連合会の「2023年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」によると、大手企業の夏のボーナス支給額の平均は95万6027円となりました。
大手企業のボーナス平均額は、昨年度よりも3.91%増えており、過去3番目に高い水準です。
過去にボーナスの平均額が高かった年は2019年、2018年であることから、新型コロナウイルス感染症が流行する前の経済回復が徐々にされていることがうかがえます。
大手企業の16業種のうち、前年よりボーナス支給額が増加した業種は下記のとおりです。
- 食品
- 機械金属
- 電機
- 自動車
- 造船
- 商業
- 鉄道
- 情報通信
新型コロナウイルス感染症が鎮静化している中で、業績が好調な自動車関連や交通関連などの8業種が増加傾向となりました。
一方で、近年物価が急騰していることから、原材料高に直面する「非鉄・金属」や「セメント」「建設」などの8業種はマイナスとなりました。
上記は第1回集計となっており、最終集計は8月上旬に公表される予定となっています。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)