少し前までケーブルがあるのが当たり前だったイヤホン。それがいつの間にか、AirPodsのような完全ワイヤレスイヤホンが主流になりつつあります。使ったことのある人なら分かると思いますが、ケーブルレスの快適さを一度体験するともうケーブルありには戻れません。そのくらいインパクトのある変化でした。

さて、実はこの「ケーブルレス」の波がモバイルバッテリーにも到来しています。各社から徐々に新製品が登場してきているなか、特に注目を集めているのがクラウドファンディングサイトMakuakeでBEZALELが展開している「Prelude X」シリーズです。

2023年6月1日11時に開始したプロジェクトはわずか15分で目標金額の30万円を達成。7月5日時点では940万円(3000%超え)まで伸びています。何がそこまで目の肥えたガジェットファンを惹きつけているのか。今回、応募購入や一般販売に先駆けて、一足先に製品を借りることができたので、良かった点・気になった点を紹介します。

【ケーブルレスのモバイルバッテリー】小型なのに最大3台の同時充電が可能

Makuake におけるPrelude Xシリーズのプロジェクトは、モバイルバッテリー2種(Plelude X/XR)とアダプター(Plelude XS)の計3製品を展開しています。モバイルバッテリーの特徴はなんといっても「ワイヤレス充電」ができること。すでにコンセントから電源をとるワイヤレス充電器を使ったことがある方は多いと思いますが、それと同じ要領で本体をスマホにぴたっとくっつけるだけでバッテリーをチャージすることができます。

筆者撮影

容量は5000mAh(Plelude X)と1万mAh(Plelude XR)の2種類。それぞれカラーが異なっており、5000mAhがホワイト、1万mAhがブラックです。サイズは縦幅102mm、横幅62mmは共通。厚さはPlelude Xが12.7mm、 Plelude XRが19mmで、Plelude XRの方が約1.5倍厚くなっています。

筆者撮影

重量はPlelude Xが151g、Plelude XRが225g。参考までにiPhone14の重要は172gです。フレームは金属製で耐久性はそれなりに高いと思われます。表面・裏面はそれぞれガラスでコーティングされており、高級感があります。Makuakeに掲載されていた写真では質感までは分かりませんでしたが、予想より満足いくものでした。

スマホをどこでもワイヤレスで充電できるというだけでも製品価値としては十分ですが、Plelude X/XRはなんと両面でワイヤレス充電を行う機能を備えています。表面が最大15W対応なのに対して、裏面は最大3Wとかなりパワーは落ちますが、無線充電に対応した完全ワイヤレスイヤホンを持っている人などには便利な機能といえるでしょう。

さらに、USB Type-C端子を備えるのでケーブル接続によって、もう1台分の充電も可能です。こちらはPD対応かつ最大20W対応なので、タブレット端末の充電もOK。このサイズで3台のデバイスの同時充電は、端子がなければデバイスと接続できない従来のモバイルバッテリーでは難しかったでしょう。

筆者撮影

最後におまけ、といわけではありませんが、Plelude X/XRには背面にバーがついており、引っ張り出すことでスマホスタンドとしても使えます。マグネットでぴったりとスマホにくっつくので安定感もあり、形状の工夫によって横だけでなく縦に立てることも可能です。

筆者撮影